大山奈々子
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第19回神奈川七沢多喜二祭でご挨拶

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伊勢原市民文化会館小ホールで多喜二祭が催されました。新型コロナウイルスを警戒し、さまざまな集会や行事が中止になる中、毎年続けたこの火を消すまいとの決意で催されました。

初めて参加させていただきました。またも、自身の復習を兼ねて多喜二の人生を追うところから書きたくなっていますが、長くなるので、他の方の力を借ります。こちらをご覧ください。

「私と多喜二の出会いは小学生の時、今思えば山本圭主演の映画「小林多喜二」が完成したころ、親に連れられて観に行ったのでした。人はこんなにも残虐なことを人に対してできるのか、なぜなのか。また、こんな目に遭いながら節を曲げないでいる人がいたのか。なぜなのか。そしていたいけな小学生にこんな残酷な映画を、私の親はなぜ見せたのか。今の自分の生き方に繋がるきっかけになりました。」と話し始めて、県議会にいって反戦平和を貫けた党の意義がよく分かった話(この話が一番面白いのですが省略します。)県議会の風通しを良く、情報を発信することで国のような強固な野党共闘をつくれるように頑張りたい。多喜二没後87年がたって、労働者の置かれている状況は相変わらず非人間的な面はあるけれども、80年前にはなかったことが次々実現している。歴史は発展している。私も皆さんと力を合わせて歴史の歯車を回す小さな力になっていきたい。みたいなご挨拶をさせていただきました。

特高警察に惨殺される前年、七沢の福元館に逗留して小説「オルグ」を書いた多喜二にちなみこの地で偲ぶ祭りがおこなわれるのですが、なんと全国14か所もの地で多喜二祭が取り組まれているのですね。この日のプログラムは、デュオ・オブリガートによる演奏や、「蟹工船」の朗読、歌声合唱などもりだくさんでした。私は治安維持法犠牲者国賠同盟の顧問、冨矢信夫さんの「治安維持法下でたたかった人々」のご講演も聴くことができました。諸外国では戦争反対を貫いた人たちは愛国者として再評価去れたり顕彰されたりしているのに、日本は国家賠償がなされていないのです。

《治安維持法の犠牲者のほとんどは、絶対主義的天皇制・軍国主義の政治体制を両性の平等にもとづく国民主権の民主主義政治体制に変革することを主張し、あるいはこれを志として、特高警察や憲兵隊の残虐非道な弾圧と拷問に命を賭して闘い抵抗した人々です。そのために共産党員とその支持者はもちろん左翼的社会民主主義者といわれた人々も、自由主義者、宗教者の人々も、天皇制権力と天皇制に影響された人々から「国賊・非国民」などと、あらゆる中傷誹謗を受けたほか、…》と「夜明けをめざして」に文を寄せられています。

治安維持法下、警察署のでの拷問による虐殺者は93人、服役中・未決拘留中の獄死者は208人、弾圧で再起できず自死した方25人、宗教弾圧での虐殺、獄死者は60人、朝鮮、台湾、満州など植民地での検挙者は3万3千人強、国内は6万8千人強、検束・拘留者に至っては数十万にのぼるといいます。

今の時代も首相の演説にヤジを飛ばしただけで排除されたり、国会での証言を曲げさせられたり、強権的な対応が目に余ります。戦前のにおいがするといわれていますが、今は自由に論じられる社会です。国民に必要な情報をみんなで共有して変えていきましょう!

日本共産党員の先輩でもある多喜二。読めていない作品をもっと読みたいと思いましたし、草葉の陰の多喜二先輩に世の中平和に向かっているとお知らせしたいものだと思います。


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