大山奈々子
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団体懇談6日目 看護協会・重心守る会・農民組合・消費者・自由法曹団

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7月29日 団体懇談も佳境です。胸を衝かれるお話に何とか改善したいと願って、これらを叶えるのに私たちの議員数の少なさがとてもつらく思えてきます。でも何とか頑張りたいと思っています。

①公益社団法人神奈川県看護協会:看護職員確保のための賃上げ、神奈川県ナースセンター事業に係る委託費の適正化、これは看護職の人材確保事業を行う機関ですが、県からの委託費が何年もの間、低額に据え置かれており、毎年2千数100万円の赤字が出ている。さらに新たに看護補助者の無料職業紹介も国から求められている 看護補助者の確保のための事業化を。中小医療機関における看護師の継続教育にかかかる仕組みづくりと財政措置、潜在保健師の就業促進に向けた取組と統括保健師の配置なども。

夜勤の人手が足りない。看護師は妊娠すると免除、子どもが大きくなると免除、昼間だけでというひとがいる 24時間まんべんなく足りない どうしても集まらないところを業者をつかう。昔は県立病院機構でも使っていなかった派遣も使わざるを得ない 企業ならお金さえ払えば来てくれる。高い企業はそれなりの人が来てくれるがそうでないところは質が問題、定着もしない。企業に500万以上病院では払っている。統括保健師について、コロナ禍でマネジメントができる保健師がいるといないでは大違いということが明確になり国も推奨している。

②県重症心身障害児(者)を守る会:福祉人材の確保・育成・定着を図ってほしい。入所施設・生活介護事業所の整備、湘南東部福祉圏域に療養介護型入所施設を。短期入所・緊急一時預かり・在宅レスパイト事業を。重症心身障害児者がサービスを受けながら地域での生活が出来るようGH等の基盤整備を。

知事は施設は通過型というけれど、施設も地域の一部ではないか。自宅で生活が困難であるために施設を選択されたのだから、また施設から地域移行というのは無理がある。地域移行をするしないはあくまでも当事者の意思に基づいてほしいのに、モノ言えぬ当事者の代弁者である家族の意見の反映がない、24時間365日医療的ケアを必要とするお子さんをケアするために夜間も2、3時間おきに起きてふらふらで介護しているという実態は個人任せでは解決できません

③農民組合神奈川県連合会:肥料飼料の価格高騰対策。農家・農地をとして地域コミュニティ活性化、防災対策。荒廃農地の再生対策。新規就農者への支援、農業分野での男女共同参画推進、県産農産物・畜産物の学校給食での利用促進、収入保険制度※の改善。小田原市小竹地区の県住宅供給公社による開発計画が頓挫している問題。鳥獣害対策の強化。

災害時に農家が農地に設置した、災害時に地域に開放することを協定した井戸やトイレの設置費用を補助することは、至極当然に思えます。「どの経営体もよく続いているなと思う。借金がなければすぐにやめたい」というお声を聞くと食糧自給率2%(間違いではありません。カロリーベースで計算して2%なのだそうです)の本県の、そして38%のわが国の問題をまざまざと感じるのでした。

農業経営を行っていくうえで避けることのできない自然災害をはじめ、作物の価格の低下などさまざまな要因で収入が減少した部分を補償してくれるというもの。 過去5年間の平均収入が基準収入となり、収入が基準収入の9割を下回った場合に補償される仕組み 神奈川県内では松田・大井・愛川の各町で行っている。広げたいですね

④消費者行政研究会:元県職員の方々で構成されています。神奈川県の問題は圧倒的に消費生活相談員が足りないことにあります。住民10万人あたりの消費生活相談員数は1.6人。全国平均は2.7人なので断トツで最下位。その結果、相談員一人当たりの相談対応件数は483件と全国平均の302.5件に比べ全国一多くなっています。そのために電話回線の窓口を減らしたり、相談の範囲を絞ったような広報がされたり、県民にとって不利益を生じています。県弁護士会から「地方消費者行政に対する恒久的な財源確保等を求める会長声明」も出されており、県の対応が求められます。

以前に聞いたお話で、印象的だったのは問題解決のレベルの違い。例えば家電を利用してけがをした際、補償のことだけで解決と言えるが、さらにその商品そのものの問題を企業に改善をはたらきかけ、法的な問題があれば国にも働きかけるなど、抜本的に消費者を守る仕組みができたと。高いスキルと経験を備えた相談員が求められます。

⑤自由法曹団:弁護士さんたち。県議団が復活当初2015,16年くらいに代表質問権はく奪問題があった時には頻回に、そして必要な時に法的な相談に乗っていただいています。県内の裁判闘争と議会の連携とか条例案や請願陳情のリーガルチェック体制、米軍の問題をはじめ警察マターへの対応など。県政のことを知っていただく機会も定期的に持っていただこうとそういう話にもなりました。

毎回熱中症警戒アラートが発令される過酷な環境下でも県庁に来てくださったこの方々の切実な声を反映するために考えていきます。ありがとうございました。


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