大山奈々子
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当事者目線のストーカー被害防止を考える緊急シンポジウム

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6日、4月に川崎で20歳の女性がストーカー被害に遭って行方不明になり、加害者の自宅から遺体で見つかるという悲痛な事件がありました。県警は検証チームを作って調査中ですが、この事件をきっかけに県としてどうあるべきか考えるシンポジウムが県庁本庁舎大会議場で開かれました。知事は事件直後の記者会見で「警察に相談していたにもかかわらず、最悪の結果になったことを重く受け止める」「県もドメスティックバイオレンス(DV)被害を含め、困難を抱える女性からの相談を受け付け、安全を守るための一時保護も行っている。保護できていればとの思いを強く感じている」と語っています。

知事は冒頭、この事件が検証中であるため、報道ベースで事件の経過を説明、

次に県の福祉子どもみらい局 共生推進本部室長が「県のストーカー被害者の相談支援の流れ」を説明 

次に弁護士の野口杏子さん、公益社団法人 アマヤドリの代表理事 菊池操さん、加害者ケアに取り組む大石クリニック院長の大石雅之さん、元警視庁刑事の吉川祐二さんがそれぞれの観点からパネリストが基調報告。 これに対し知事が質問を投げて回答をしていただき、理解を深め、最後に会場のみなさんからの質問にパネリストが答える。といった形。会場からのご発言も、現に被害に遭っている方、支援活動に取り組んでいる方、など多彩な問題意識が共有されました。140人の参加だったそうです。コーディネーターとしての知事の手腕は慣れたものがありました。

(ただ、デートDVについて知事が語っていた時は、知事のかつての性暴力ともいうべき醜聞を思い、女性議員同士が顔を見合わせる一幕もありました。)

パネリスト同士が最後に勉強になったと感想を述べられたほどにお一人お一人の発言に重みがあり、私も大いに学びました。今、取り組んでいる一般質問にはこの事件も取りあげます。この毎日新聞の記事がよく伝えてくれていますのでご覧ください。こちら

議員席にも知事から意見を求められたので、女性議連代表が女性支援の予算の低さをあげ、予算の増額を求めたのは大切でした。

神奈川県の困難を抱える女性支援相談窓口は多彩です。こちらです。神奈川県は男性のDV被害者の相談窓口がある全国でも稀な県です。こちらです。

この日のシンポジウムは本当に人を思いやる人のチカラと、県が果たすべき役割をしみじみ考えたことでした。人選を含め企画してくださった方に感謝します。


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