大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

ゴッホとゴーギャンとU子と鎌近

ブログコメント3

 

東京都美術館のロビーにはステキなチェアが並んでいました。

前にも書いたでしょうか。京都府立北嵯峨高校時代、芸術選択は音楽・美術・工芸の三種。最近、娘にその話をしていると、「工芸?京都って感じだね」と。そうかな?そうかも?

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さて、陸上部の同学年、20人くらいいる中で、なぜかU子と私だけが美術選択で、同じクラスでした。U子は友禅の絵付けを仕事にするほど本当に絵が好きでうまい人。

卒業後もほぼ一年に一度、京都在住のU子が京都には回ってこない美術展が東京である場合、観に来て、私もおつきあいするというパターンができています。お互い語学が好きで、今も英語や中国語、フランス語を習い続けているU子とコトバについて話すのも楽しく。

今回は地元の任務がいくつかある中で夕方からは失礼して上野に会いに行きました。U子の好きなゴッホです。ゴッホとゴーギャンが一時期一緒に暮らして大いに触発しあった仲だったとは知りませんでした。

私は昔から繊細な筆致の静かな絵を好みましたが、最近はプリミティブな躍動感のある絵にも惹かれるようになりました。

同じ上野にある国立西洋美術館の前を通ると、ル・コルビジュエ設計で最近世界遺産に登録されたその姿、いまだに人々を魅了する美術展が開かれるその姿をみて、失われた鎌近のことを思わずにいられませんでした。コルビジュエの弟子が設計し、近代美術館の先駆けとなった鎌近が閉ざされた経緯をU子に話しました。そういえば、県のHPでこんな動画をみつけました。県制作のかなちゃんTVの中のプログラムです。ここまで愛された美術館を県が閉ざしたことは本当に罪深いことだと今も涙がでそうです。

仕事の話になって、今の職を、「議員の仕事はやりがいはあるけれど、議会の中では価値観が違いすぎる人たちの間でやっていくことがしんどいことは確か。視察で学校とかにいくと、ピュアな子どもたちと接する仕事が恋しいとも思う(´・ω・`)でもその子どもたちが苦しまなければいけない状況を変えるのは政治やしな…」などと愚痴っぽく言っていると、「でもシダ(旧姓で呼ぶのでした)は、そういう価値観が違う人でも、相手のいいところを見つけることができるやんか。そういう資質をもってるから今やれてるのとちゃう?」といってくれたU子。

「( ;∀;)え?そう?そうか!(*’▽’)」

「うん。」

う~ん、持つべきはうまく慰めておだててくれる友なり。今度は何の絵を見せに連れて行ってくれるかな。

 


コメント

  1. 浜島 健より

     胸に染み込んでくるいいお話ですね。高校時代からの親友ともなれば文字どおりツーカーの間柄じゃないですか。美術を愛することや語学の勉強を続けておられることなどお二人に共通項があって、情感が交差する交友関係が羨ましいほど。30数年(?)の“年季”が入っている分、揺るがずにますます深まっていくだろう麗しい友情に心からの拍手をおくります。

  2. 鈴木やすより

    高校時代からのお友達。年に一度旧交を温める。またそれを継続する。大切なことだと思います。私事ですが栃木県の出身高校の京浜地区の同窓会が11月26日(土)に都内で開催されまた。私は幹事として約15年かかわっておりますが毎年楽しみに出席される同窓生(特に大先輩)から労いの言葉を頂戴すると毎年そして来年も幹事の末席ですが頑張ろうという気持ちになれます。また12月17日(土)は都内で法政大学時代の友人有志との忘年会でした。高校や大学時代の友人たちと接しその当時にタイムスリップ出来るような気がするのが不思議でもあります。何ら打算や損得なく接することの出来るこのような絆は今後も大切にすべきだし継続していかなくてはと私自身も感じたブログでした。

  3. 大山奈々子より

    鈴木さん

    いいご縁をつないでいらっしゃいますね~。
    特に鈴木さんはご縁を大切にされる丁寧さがありますからね。
    私は大切に思う人があちらにもこちらにもありながら不義理をしており反省する次第です。

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