大山奈々子
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パン屋問題亜流。入試問題に疑問。育鵬社で学んだ子の高校入試。

ブログコメント10

今年の神奈川県高校入試の問題が県教委から送られてきていました。議会対応で忙しくしていて中身をみていなかったのですが、高校の先生から問題のご指摘がありました。

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★印以下の出題に問題を感じるというものです。私も見てみましたが特に、「日本の領海はどこまでか。」「憲法改正の詳しい手続は?」などは、育鵬社で学んだ子たちとそうでない子たちの理解の違いは相当な開きが生じるのではないかと考えます。横浜市と藤沢市の正答率とそれ以外の市町村の正答率を比べたいものです。

 

学習塾や教科書出版社への影響も気になります。他の教科も気になってきました。なんといってもパン屋和菓子屋問題(道徳の教科書の検定過程で、文部科学省が「国や郷土を愛する態度を学ぶ観点から不適切」と意見を出したことから、登場していた「パン屋さん」が「和菓子屋さん」に変わった問題) が発生している世界ですから。

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2017年度 神奈川県公立高校入学者選抜 共通選抜 全日制課程 社会科

問1(オ)次の略地図Ⅲは日本とその周辺地域を表したものである。略地図Ⅲに関した□の中の(う)(え)(お)にあてはまるものの組み合わせとして最も適するものを、次の1~8の中から一つ選び、記号で答えなさい。
 
  国の領域は、領土、(う)及び領空から構成されている。日本は(う)を海岸線から12海里以内としており、略地図Ⅲの凡例で示した(え)の線までの範囲である。また、Fの島は日本の領土の端にあたる(お)である。
 
問4(オ)略年表のDの期間にあった出来事に関して、次の□の中の(う)(え)にあてはまるものの組み合わせとして正しいものを、次の1~4の中から一つ選び、記号で答えなさい。
  
  朝鮮戦争がおき、日本では(う)の指令により、警察予備隊が組織され、経済的には(え)。
 
問5 (ア)—–線①に関して、日本国憲法の改正の手続きについて述べた文として最も適するものを、次の1~4の中から一つ選び、記号で答えなさい。
 
問5 (エ)(ⅰ)各国の政府の社会保障支出の割合と国民負担率の関係を表した次のグラフを見て、次の□の中の(え )(お)にあてはまるものの組み合わせとして最も適するものを、次の1~6の中から一つ選び、記号で答えなさい。
 
   グラフにある国の中で、日本より政府の社会保障支出の割合が低く国民負担率も低い国は全部で(え)である。また、社会保障支出の割合が高い国は、国民負担率が(お)の傾向にある。
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みなさんも一緒に考えてみてください。ぜひ感想をお聞かせください。

なお、パン屋和菓子屋以外にこういうのもありました。森友学園の運営する塚本幼稚園の選手宣誓を笑っていられない子ども全体を包囲する空気。

 


コメント

  1. 神谷幸男より

    いずれも育鵬社と他の会社の教科書で学んで差の出る問題ではないと思います。逆にどこがそうだと思われたのでしょうか。
    問1の領土・領海・排他的経済水域の図も各社共通です。そうでないと検定を通りません。日本政府の主張のとおりです。
    問4も事実を説明しているだけです。
    問5も事実を示したグラフであり、それを正確に読み取るだけの問題です。共産党の経済政策でも国民負担率は30%台の後半になるはずです。

  2. なめねこより

     森友学園に関する好からぬ噂が事実であれば、それについては籠池さんはきちっと責任を負わなければならないだろう。
     ただ、籠池さん、安倍クンらの掌返しを目の当たりにして、安倍クンたちの本性に気付いたらしく、これまでの学園の教育方針を反省して見直すよう。
     ところがである。森友の教育方針の大転換の情報が入ってきた直後、体育の武術の種目に銃剣道が加えられるという情報が。掌返しで森友を批判し始めた安倍クンだが、舌の根の乾かぬうちに以前の森友と同じことを公教育でやろうとしている。これほど支離滅裂でデタラメな人間は見たことない。

  3. 大山奈々子より

    神谷さん

    ありがとうございます。教科書にお詳しい先生がおっしゃるのならそういうことでしょうね。
    私がどこでそう感じたかというのは、少なくとも自分の時代にはおよそみたことのない角度の質問で、FBでお話しした通り、昔は領海を問う質問や改憲の手続きを問う質問は出なかったはずですが。
    ある意味、全体が育鵬社的になってきているということですよね。日本政府の主張と書かれていますね。
    安倍政権の醸す空気への忖度というか。

  4. 大山奈々子より

    なめねこさん

    本当に支離滅裂で、政治抜きにしても人間性が疑われますね。
    森友学園は教育方針を変えたのですか?

                         

  5. なめねこより

     赤旗にも~安倍流「愛国教育」の破綻~という記事出てますね。今回、森友は素直に安倍流「愛国教育」の破綻を認めましたが、安倍さんは森友に関する好からぬ噂が大々的に報じられるようになったので保身目的から森友を切っただけであって、全く反省はしていません。

    「政治抜きにしても人間性が疑われますね」←まさに!籠池氏は証人喚問に応じましたが、安倍さんは籠池氏だけを悪者にして問題終わらせようと逃げ回っています。有事を頻りに強調する人間が仮に有事が起きた際にどういう態度を取るか?ということが図らずも森友問題を通じて浮かび上がっていると思います。

  6. 鈴木やすより

    私は教育問題では素人の域ですが昨今気になる報道がありました。それは3月31日に告示された中学校の新学習指導要領で体育の必修である武道(これが必修というのも驚愕ですが)の選択肢に「銃剣道」が明記されたという件です。
    私事ですが中学高校と剣道部に所属しておりました。剣道では「尽き技」は中学剣道までは禁止で高校剣道では禁じ手ではありませんでしたが、相手ののど元を突くという技は防具があるにしても極めて危険であり事実上禁止となっておりました。多分現在でも同様だと思います。
    今般の「銃剣道」は「突き技」が主体であり中学生には危険極まりないと思います。専門的に指導できる教員も少ないと思います。また「銃剣道」は旧日本軍が訓練で用いたのは有名ですが今でも「自衛隊」では必須らしいですが「警察学校」では行っていない様子です。
    私が中学校3年の時剣道部に顧問として新たにK館大新卒の先生が赴任して来て剣道の稽古の合間に実は「銃剣道」の稽古もさせられました。私が剣道を行っていた40年程前ですら剣道は戦前の「武道」がGHQの方針で国は「竹刀競技」とか「スポーツ」との位置付けでしたが最近は国も「武道」といっているのも驚愕ですが。
    この顧問は毎日「剣道は武道だ!」と私たち部員を洗脳しておりました。部活動の問題は未だに大きな社会問題ですがこの件は省略します。
    「銃剣道」についての良い思い出は正直有りません。他の部員の気持ちは分かりませんが私は「銃剣道」の稽古では正直相手を突かなくては戦闘能力不足として顧問にしごき(体罰)を受けるのを恐れ単に相手を突き続けたのが正直な気持ちです。「剣道」では稽古私終了後に解放感等はありましたが「銃剣道」の稽古終了後はいつも後味の悪さだけ残った記憶が今でも鮮明にあります。また私は当然ながら軍隊なるところの経験は有りませんが今考えるに「銃剣道」は軍隊には必須な訓練だったのだと思います。
    また私は「銃剣道」の講師(非常勤)として自衛隊OBが赴任するのかという懸念もあります。私は「銃剣道」の導入を契機として教育に対する政治利用の疑念も感じます。「銃剣道」の競技人口の約9割は自衛官だという数字もあります。
    私は多少なりとも中学時代に「銃剣道」の稽古をした(させられた)一人の市民として中学体育への「銃剣道」の導入には断固反対します。

  7. 大山奈々子より

    なめねこさん

    確かに。有事の際に指導者の人間性に信頼がおけないことは本当に怖いことです。それもまた歴史が証明していますが。

  8. 大山奈々子より

    鈴木さん

    貴重なご証言ありがとうございます。
    まさかこんなに身近に銃剣道経験者がいらしたとは!
    なんか嫌なご経験でしたね。
    後味の悪さ。これです、これ。なんのためにやるのか。
    このことについては新しいニュースがあります。
    今後とも銃剣道は注目です。

  9. 鈴木やすより

    これはこのコメント欄に書くにはちょっと迷いましたが書きます。これは以前、戦争体験者から聞いた話ですが銃剣で「突く」という行為は相手を死に至らしめる可能性が極めて高いとのことです。この件は私の中学時代の剣道部の顧問も話しておりました。今考えると剣道部の顧問が中学生に話すこと自体問題だと思いますが・・・・・・・。
    また時代劇のように単に剣を振り回すレベルでは死には至らいそうです。また赤穂事件の浅野内匠頭は殿中で吉良上野介刀に剣で切りつけましたが単に切りつけるレベルでは死に至らいのが事実です。
    旧日本軍では新兵へ「銃剣道」の「突き技」を強要し実際主に中国戦線では罪も無い中国人相手に「度胸づけ」との意味合いで新兵に銃剣で突かせたのは歴史の真実です。極言しますが「突き技」は殺人行為に類似します。
    このような「突き技」が主体の「銃剣道」を中学体育へ導入しようとする動きには恐怖すら感じます。私は中学時代「銃剣道」に多少なりとも体験した一人として中学体育への導入反対の声を大きく上げたいと思います。

  10. 大山奈々子より

    鈴木さん

    体験者の声は貴重ですね。
    私もマレーシアで日本軍の蛮行を見た方の話を思い出します。今回と前回のコメントをブログに引用させていただきたいと思います。

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