核兵器肯定?の請願審査結果…
3月25日の本会議では国際文化観光・スポーツ常任委員会に付託された継続中の請願が審査され、「多数を持って不採択とすべきもの」とされた請願第12号がこれです。
「核兵器禁止条約を速やかに署名し批准することを求める意見書」
インターネット中継をご覧ください。(2時間30分40秒くらい)
この意見書に賛成したのは神奈川ネットの委員おひとり。他の会派はすべて反対。国政政党では自公立民国民です。(共産党の議員は5人しかいないので、合計8つある委員会の中でこの委員会には配属されていません(泣))というわけでこの委員会では不採択となりましたが、全員参加の本会議で再度諮られ、共産党と神奈川ネットの計6人の賛成、99人の反対で不採択となりました。
〇日本は被爆国でありながら、核兵器廃絶の世界的ムーブメントに背を向けているわけですが、国がそういう世界から失望される状況にあるなか、わが神奈川県で、世界から核兵器をなくすための意見書が100人中6人の議員しか賛成しない議会です。衝撃。被爆者のみなさんごめんなさい。
今年はコロナウイルス感染症の影響で、NPT核不拡散再検討会議も開催が見送られました。私は2010年に日本からの700万筆の核廃絶を求める署名を持ってNYに派遣していただき、非人道的な核兵器を違法とするためのアクションに参加し、世界中の平和を愛する人たちが、被ばく経験のない国の人たちが、真剣に核兵器をなくすために奮闘してくださっていることにいたく感動し、ヒロシマナガサキを抱く国の国民として奮闘しなければと思いを新たにしました。そののち、議員として立ち、送っていただいた議会で、このような採決結果をみることになるとは10年前の私は知らなかったでしょうね…。
一瞬の炎の中に溶けてしまった爆心地の人たち、苦しみながらなくなった20万人を越える方たちと、愛する人を失った苦しみの中にいる人たちは、76年後のわが国が核兵器廃絶の議論にすら参加しないとは草葉の陰で思っていらっしゃらないでしょうね。
でも、妙な判断がはびこるわが国ではありますが、世界では核兵器禁止条約が発効まであと15カ国の批准をまつばかり。生物兵器や化学兵器と同様、存在が許されない、抑止力として使ってもいけない絶対悪としての兵器に位置付けられようとしています。
あきらめないで、被ばくの実相を語り続けた方たち、平和のバトンをつなぎ続けた方たちの勝利は間近です!