大山奈々子
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ネットカフェからの方たち、武道館の受入態勢

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神奈川県は、緊急事態宣言を受けて、ネットカフェが閉まった影響で外に出ざるを得なくなった方たちを県立武道館に受け入れています。初期の段階の報道写真を見た方たちから、私や団の方に、あの方々のプライバシーは?食事は?と心配の声が届きました。そこでちょっと見せていただきました。この武道館は東日本大震災の時も避難者を受けれいましたが、当時より発展した器材もありました。

エアコンの調査費はついたものの、まだエアコン設置に至っていない武道館。今のところそんなに寒く無く暑くもない気候でよかった。

●心配されたプライバシーは、広い武道場で何人か受け入れざるを得ない状況下では細やかな配慮がされていると感じました。

●間隔を十分とっておかれた簡易ベットの周りには、最新の段ボール素材の柱(人の背丈を軽く越える)とカーテンで囲われています。

●男性と女性の部屋の動線もわけるよう配慮されています。

●温かいお湯が出るシャワーが使えます。

●ネットカフェにいた方たちなのにネットが使えないと困ると思ったらそれも大丈夫。

●避難しておられる皆さんは、朝、かなりの方が普通に仕事に行らっしゃるとのこと。住所を聞き取ることになるのですが、遠くの県もあり、家族と一緒に暮らしたくないという思いでネットカフェ暮らしをしていた方もあると。

●そして私が懸念していた、もしホームレスの方などいらしたら?その場合も受け入れると。

●生活支援につなげる手立てをどうしているのか心配でしたが、生活援護課が入ってその先の暮らしを相談し、無料低額宿泊所につないだり生活保護申請につないだりしているとのこと。

通常の指定管理者の方々に加えて、県から職員が交代制で計8人。24時間受け入れの支援体制が構築されていました。

どの職種もイレギュラーな勤務となっており、大変です。

「(感染拡大を止めるために)住んでいたところを出てきてくださったんですからきちんと受け入れなければ」という趣旨の発言が職員さんから聞かれ、公務員魂に触れた思いでした。

食事の提供はなく、今までと違って不自由もあるかもしれませんが、ネットカフェより、明るく木々に囲まれた武道館は快適かもと思い、いつ終わるかもしれないコロナ禍ですが、これを機に健康的な住居を得るきっかけになる方もいらっしゃるのかなと。災い転じますように。


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