大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

ミニシアターを守ろう!声が届いた!

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横浜シネマリンは知る人ぞ知るミニシアター。いわゆる名画座の趣があるのですが、旧作も新作もガンガン上映してくれます。年間160本を放映し、特集上映を厚く組んでおられます。

17日付の赤旗日刊紙「潮流」にも映画監督や俳優らがミニシアターの支援を求めるムーブメント#Save The Cinema を立ち上げ緊急支援を求める政府要請を紹介されています。

奇しくも同日私たちは畑野君枝衆議院議員、あさか由香コロナ対策本部長、映画を愛するみわ智恵美市議とともに、シネマリンの代表八幡さんにお話をうかがいました。

八幡さんによると、国会へ提出した署名は7万1千筆にのぼると。以後も増え続けているといいます。ダイヤモンド・プリンセス号のコロナ感染報道があって3割減3月に入ると客数は3割に。4月には1から2割になったということです。どの作品も入場者数は一桁。それでもこのままでは危ないぞという危機感で常連さんが来てくれていたといいます。開けているだけで光熱費や人件費が負担となり、緊急事態宣言後、休館になるがそれでも家賃がなくなるわけではない。と厳しさを語ってくださいました。

畑野議員からは文化観光法ができるときに全国25か所の文化拠点をつくるという論議の中にミニシアターも含めてはと提案してきたことが紹介されました。

八幡さんによると、外国の文化関係者は、「なぜこんなにいいミニシアターがあるのか」と不思議に思うらしい。「他の国は、国の保護があって存続しているのに。日本は映画製作も世界の予算規模からみると少ないし、シアターの自助努力だけで存続している、どこも守ってくれないのになぜ?」と驚かれるそうです。

休館に至って実にたくさんの方にお声をかけていただいている。「ジャック&ベティ(こちらも有名なミニシアターです。)とシネマリンのおかげでいい映画が見られる。」「こんなのよく上映してくれると思う。」「独自の目線で上映してくれる。」などなどの声をいただき、すごくやっていてよかったと思う。つぶれないように頑張らなければと思った。とのこと。

私は中小業者の皆さんと懇談していて、その経営者としての矜持に胸が熱くなる時があるのですが、このたびも、シネマリンさんがいかに経営の努力をしておられるか、そして雇用を守る固い決意をお持ちかをうかがいました。

国の雇用調整助成金。県の感染拡大防止協力金、なんでも使えるものは使いたいという思い。そして自分たちはシネマリン独自のネットショッピングをたちあげ、Tシャツを売ったり入場券に特典をつけたりしている。「協力したい気持ちはいっぱいあるのに どこから協力したらいいかわからない」と言ってくれる人たちに応えなければ。15日に開設したばかりで196件の注文をいただいている。入場券プラス入場補助券 申し込みができるようにして、てぬぐいやあらたにTシャツを売っている。

スタッフは八幡さん以外6人 スタッフ一週間に一回でてきてもらう。 二人ずつコンビで一日おきに誰かいる 残務処理で挽回したり。ネットショッピング立ち上げるためにシステムデザインtシャツ チケットのデザインをしてもらったり。

ミニシアターはたくわえができるような事業ではない、カツカツのところでやっている、との言葉を聞いてつい私は「働く人の解雇とかは?」と聞くと毅然と「年間130万円以下(夫の扶養から外れない範囲)で働く人たちは理由があって働いている。優秀なスタッフがそろっている。首を斬るわけにいかない。次のお給料を減らすつもりもない。人材は宝。減給はしない。」と頼もしい言葉がありました。(はやりの言葉でいうと男前な言葉というんでしょうけれど、それはジェンダー平等の観点からどうなのとおもわれるので使いませんが。)不景気になると簡単に非正規労働者を大量解雇などという大手の話をきくにつけ、こういう意識で雇用を守ろうとする経営者を何とか守らなければと思うのです。

資金繰りがショートしそうな状況は間近だといいます。

国に求めることをうかがうと、なんとしても人件費や家賃の部分を補償してほしいと。

応援いただける方は #Save The Cinemaのサイトこちら

ところが!奇しくもこれまた4月17日、国交省が不動産関連団体にむけてこのような通知を出していました。賃料減免・猶予なら税や社保料1年間猶予というものです。これは運動が一部実ったわけですね。ミニシアターに限らず経営難に苦しむ事業者を守る大きな前進です!

朝令暮改と冷ややかな声もありますが、日本が直面した未曽有の危機に際し、いろんな施策が国民の声でどんどん進化しています。遅まきながら不十分ながら。

えっと、地方議員の立場としてはこの通知が周知されているのか確認しなければ。

ミニシアター存続を望む多くの人の願いを背負って語る八幡さんの声が凛としていました。「売れる映画ではなく見てもらいたい映画をやってきた。つぶすわけにいかない。」

赤旗コラム「潮流」の言葉もご紹介します。表現の自由の最前線で文化の輪をつないできたともしび。

です。市井の人々の厚意だけではなくやはり国が支えなければ。


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