自交総連神奈川の定期大会 困った人は…
なんと66回目の大会です。コロナ禍であっても少人数で定期大会開催を決めましたとのこと。公共交通を担うみなさんに敬意を示しつつ、そう。全国の本部の方のお話では、3月の段階で雇用調整助成金の申請を決めて全国の労働者の励みになったことを報告されました。新しい組合も例年の倍以上の数が立ち上がったということです。
そうでした!私もあるタクシーの職場で雇調金を活用して休業手当10割給付を勝ち取った例を何かの新聞で読んで感動したことを思い出しました。また、神奈川労連の方の話では、電話が鳴りやまなかった5月。ともかくすべて対応しようと申し合わせて、午前中だけで6件もの相談を受けた日もあったと、1か月に230件近く受けた。そして全国で解雇が6万人といわれているがこれからもっと増えていくだろうと。
労働者が置かれている立場の厳しさ、そして支える労働組合の頼もしさを感じました。
畑野議員は国会に寄せられる願い、山梨の自交総連で交わされた話などを組合員のみなさんを励ましながら課題を挙げて解決に力を尽くすいつもながらその場の団体にしっかり寄り添う挨拶でした。
私は開始前にお話しした、争議で権利を回復した箱根ハイヤーの運転手さんが、外国のお客さんが来ないことには収益が上がらないという話をうかがい、箱根登山鉄道が開通しようとも、GOTOが始まろうとも厳しい状況を知りました。
また、神奈川労連の方には、県の労働センターとの連携を代表質問で求めたが実際にはどうかという話をうかがいました。県から相談者が紹介される例もあるといいます。県の相談件数が例年とあまり変わらなかったということについて、電話対応だけに絞ったためかと意見を聞くと、回線などが受けられないキャパオーバーなのではないかと。自分たちも3回線で対応したと。
面白い話が、警察署から紹介されて相談の電話がかかってきたりするそうです。どこに相談していいかわからず、あきらめるのではなく警察に行ったその方に私はたくましさを感じました。「困っている人はともかくどこか行政に相談するといいんだ、放っておくわけにはいかないんだから」との言葉はもっともだと思いつつ、行政の支援が決まるまでにあまりに時間がかかると私にも寄せられるご意見の多さにも茫然とするのでした。