龍城ヶ丘と津久井農場とPfos
今回の環境農政常任委員会は、環境破壊を許さない視点での追求になりました。いや、「追及」かな…
平塚海岸の龍城ヶ丘プール跡地の樹林帯を伐採して駐車場にする平塚市の公園整備計画に関し、地元のみなさんが樹林帯の保全を求めて県に保安林として保全してほしいという申請を出しておられる件。

これは、保安林指定には標準処理期間というものが設けられておらず。審査を待っている間に工事が始まってしまったとならないように、速やかに審査を。くらいが前回のトーンでしたが、今回は現地でのフィールドワークを経て、本当に貴重な樹林帯だと確信をしたので、そういう質問になりました。
ひさしぶりに委員会で資料配布をおねがいしました。保安林申請をされた方々が県に提出された資料で、防風防砂の機能がいかに貴重かわかるものでした。すべての環境農政委員と当局、そして県政記者クラブに届けられます。
海岸保全区域と保安林指定の二重規制が問題であるかのような答弁でしたが、当該地の左右にひろがる樹林帯はその必要があって二重に指定されています。平塚市の計画で大規模伐採をして急ごしらえに木を植えたとして長年の管理の末に多様な防砂防風の機能を備えた現状の樹林に代われるものではないという論点で審査を急ぐことを求めました。どうか、資料をご覧ください。
次には(仮称)津久井農場の谷埋め盛土を林地開発許可するのかどうかという問題。一般質問で上野議員が追及した際に国の森林法に基づいた林地開発許可基準。県はそれを準用しているが近年の豪雨量を配慮した許可基準に変えるべきだという質問に国は正しいからそれでいく、と要約すると言うとそういう答弁。
私は国での議論にも降雨量の変化を入れた検討にはなっていないこと、国が正しいという見解ではなく、地元の住民の安全を守る見地から見直すべきだという展開をしましたが、答弁には想定降雨強度が示され、これは一瞬大きい数字になるので、聞いている人には降水量と紛らわしく、わかりにくい答弁となりました。だから、国の想定は適切だと。これに対してもしっかり説明をする時間がありませんでした。だが、放置はしないつもりです。
ネット中継を見ていた同僚議員が「大山さん、最後恫喝ともいうような勢いでしたよね」って、いやいやいや( ;∀;)決して。懸命に県民のために働く職員さんを恫喝なんてしませんよ。
ただ、これかな。将来滑動崩落が起こった場合の責任はどこにあるかについて「法的には責任が問われないかもしれませんが、道義的、倫理的責任は問われますよね。議会から警告していますからね」と。
あと、泡消火剤Pfosの問題。普天間基地で河川流出が問題になりました。Pfosそのものについて琉球新報の記事を張ります。神奈川県内でも上流に厚木基地を擁する引地川河口では水質調査でPfosの値が大きいため、調査を求めたところ、藤沢と大和両市と連携して行っていくとのこと。結果次第では日米地位協定の環境補足協定による立ち入り検査の必要性も問いました。調査が先という話ではありました。
沖縄では泡消火剤の流出事故のあと、証拠である除去土の提出を渋る日本政府に沖縄県が強く求めて基地への立ち入り調査が実現したとか。やはり国のいいなりではない自治体の姿勢は貴重です。