大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

身体的接触の効用&2021年

ブログコメント0

母の遺した書類を整理していると、これは失くせないというものが見つかりました。何枚も何枚もコピーされた「詩」です。財布やメモ帳やいろいろな小物のポケットから出てきました。よほど母が共感を覚えたのでしょう。私も受け取っていましたが、看取るステージに入っているのだと意識できず、励ますことはしてもねぎらう事が足りなかった自分の接し方を反省しつつ。備忘録として一人でもたくさんの方にお読みいただきたいと思います。しんぶん赤旗日刊紙に2014(ここがやや不鮮明ですが…)年9月9日に掲載された。神奈川県のN.Yさんの詩です。引用させていただきます。

看取りに

臨死患者に三つのことを/していると言った医師がいる/どういう病であれ痛みを/止めてあげる/そして身体のあちこちを/さすってあげる/そうしながら絶えず聞き役に/なって患者をほめてあげる

それは医師だからというのでは/なく自分もさいごには/そうして欲しいからだと言う/全部をひとりでこなすことは/むつかしいけれど/さすってあげる/あるいはほめてあげるのどちらかくらいは/ひょっとしたらわたしにもできるかも/しれない


そういえば、父を亡くした9年前、憔悴して歩く母をバス停で見かけて、何も言わず抱きしめてくれた友人がいて、本当に心が溶けていくような安堵を覚えたという話を何度もしてくれたっけ。

娘は今回母を送る前夜、冷たくなった遺体のそばに正座し、右側から左側から母の手を握りずっとさめざめと泣いていました。頬や手の甲にkissしたのだと聞いて私が妙に癒されました。娘のkissの話を聞いて私は物心ついてからそんなことしたことないなと。思えば私自身は身体的接触は結構苦手。その面では淡泊な親子関係でした。選挙に出る立場なのに握手もとても苦手。母は先月初めには「ハグ」することでどういう物質がでてどういう効能があるかとかという資料を私に紹介してくれていたなと。ハグ…転倒した母を抱き起したときくらいですね。後悔先に立たず。身体的接触が人を癒す面があることをこの詩は教えてくれているのでしょう。

2021年もよろしくお願いいたします。昨年、世界を震撼させ続けいているコロナは人々の政治的覚醒を引き起こしました。暮らしは政治と無縁ではない。国でも地方でも、為政者次第で人生が左右される経験をすることになりました。

今年は各種選挙が相次ぎます。一人でも苦しむ国民が減りますように。生きがいをもって誰もが希望を持って暮らせますように。そして私はこの国が世界平和に貢献できる国になってほしいという願いを持っています。同じ思いを持つ皆さんと力をあわせ、社会を進化させる力は私たちの中にあると呼びかけながら社会進歩の一端を担えるよう頑張ります。


コメント投稿フォーム
※コメントは、スパム対策のため、一度内容を確認したうえで公開させていただいています。公開まで時間がかかるときもありますが、ご了承ください。メールアドレスは公開されません。
必須

CAPTCHA