大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

新成人のみなさん、おめでとうございます。

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地域によっては中止にするところもある中で、横浜市は開催を決定しました。1月11日、2会場それぞれ4つの時間帯、計8パートで18行政区の成人式がおこなわれました。3密回避の必要から、入り口での検温消毒も行われていました。式の中では市長メッセージとしても、市議会議長の祝辞の中でも繰り返し、会終了後の会食を諫めていました。それに関しては私も祈るような気持ちです。(とはいえ、一生に一度のことだから開催を決めたという市長メッセージには「この子たちの何%かの人生をだめにするカジノを作ろうとしているのは誰?」とか、医療現場がひっ迫している中で患者を増やすようなことをするなという市会議長の言葉には「健康な人を依存症患者にしていまう賭博場つくりにご熱心なのはどなかかしら?」とか黙って聞きながらも心の中で毒づく私がいました。)

従来、横浜ゆかりのアスリートやアーティストが登壇されて話を聴くというパターンを見てきましたが、今回は時間が半分になり、そういった楽しい行事はなく、それでも国歌は清「聴」子どもたちの慣れ親しんだ市歌も清「聴」でした。式典としては面白みのないものでしたが、新成人として参加した娘に感想を聞くと「式典に楽しさは求めていない」ときっぱり。そんなものかな…。いずれにしても緊急の変更が求められて大変だったと思います。実行委員会のみなさんお疲れさまでした。

この会は港北区と都筑区の会。

広報物にしても行事にしてもプレゼンする側の自己満足にならないよう、読者や参加者が一定の満足感を得られるよう心掛けねばと個人的には思っています。何かの学習会で参加者から一切のコメントや質問ができない一方通行なものは本当につまらんと思っています。

新年を20歳で迎える新成人は、総務省の推計で124万人で、2年ぶりの増加となったものの、11年続けて日本の総人口の1%を下回っているそうです。思春期にはずっと安倍政権だった子どもたち。横浜の新成人はみんな育鵬社版教科書で勉強してきました。個人より国家を尊重する精神が知らず知らず浸透しているかもしれません。

娘は21世紀生まれ。今年の成人式には20世紀と21世紀両方の成人が参加していることになります。10歳で東日本大震災を経験しています。新しい世紀を作っていく主体として育っていってほしいと思います。あ!式が始まる前に素晴らしかったのは、選挙に行こうという有権者としての意識をたかめるアナウンスが流れていたこと。手渡されるリーフレットにも、横浜市選出議員(市・県・国)名簿が掲載されています。

式後すぐに私は先にご紹介した宣伝カーに乗って、社会を変える権利、選挙権を手にしたことを寿ぐメッセージを送りながら、新成人の波をかき分けるように走らせてもらいました。


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