大山奈々子
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新型コロナウイルス禍 看護学生アンケートについて懇談

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かながわ民主医療機関連合会の皆さんと懇談しました。この間、薬局薬剤師への慰労金問題や、訪問介護看護の問題などで現場の切実な声をアンケートの形で可視化し、届けてくださっています。このたびは、全国の看護学生が置かれている厳しい学習状況について神奈川の看護奨学生他の看護学生の実態把握のため2020年9月に行ったアンケート結果をお持ちいただきました。神奈川で50人を対象に行って35人が回答しました。

コロナ禍でバイトが減って学習継続が困難な状況は全国的な傾向として理解していましたが、数字で見るとリアリティがありました。実家がよいが77%。一人暮らしさせられる経済的余裕がないともみられる。アルバイトをしている学生は53%、世帯収入が低いほど親からの経済的支援がないことが顕著に分かりました。バイトの目的の61%は学費、生活費は28%です。

アルバイトで4時間から5時間働く子が5人も。平均7時間以上という子も

実習時は日々大変なのに実習が終わって予習復習が必要なのにバイトをせざるを得ない子が17%もいる。

生活環境で3割が困っている 家族の給料の減少がある。教科書が買えない。ご飯がないからとお菓子でくいつなぐ。炭酸水を飲んでおなかを膨らませている…

「学校に行ってない、実習に行けてないのに、施設費や実習費として払っているお金が返金されないことに疑問を抱いている。しかし、学生が声をあげても学校は無視する」

「私がっている学校は、オンライン授業になったのに学費の返済もなく、使い道も示されなかったのが不満だった」

「学費について、授業短縮や投稿禁止、実習が学内になったりと多くの変更があったのにも関わらず、学費が通年通りなこと」

看護学生ならではのコメントは「現在病院実習もあり、感染予防策として、実習2週間前よりバイトの禁止や、バイトも人件費削減され、なかなかバイトに入れない」

衝撃だったのは2017年の調査との比較です。経済的に困った時の対処の方法はアルバイトを増やすが26%、家族に相談する、が60%となっていますが、(それでも支援が得られるのは46%)2017年は家族に相談の割合が80%あったということ。コロナの影響もあって、世帯の経済力が落ちています。

また、臨床実習ができる病院が少ない上にコロナ対応で現場に受け入れ態勢がなく、実習ができない…看護学校の学費は大学で200万円/年 専門学校で100万円/年だといいます。

看護師になろうと頑張っている学生が学業を続けられない状況でいいのか、支援が求められれます。医療従事者に感謝、と口だけではなく、将来の医療に携わる人材確保のため、国も地方自治体も具体的な学生支援、学校支援を行って未来の看護師確保を行うときです。私たちの県への要望にも反映しました。


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