大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

龍城ヶ丘近隣住民の方が県庁に要請に来られました。

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7月26日、平塚市龍城ヶ丘で、砂・塩・風・津波などの被害から地域を守る樹林帯を残してほしいという思いのみなさんが、無所属の江口ともこ市議と共産党の松本敏子市議とともに県庁に来られました。平塚市が一向に影響調査を行わないので、県から指導できないかと可能性を問いに来られました。砂防海岸課にご対応いただき、県議団からは井坂議員と私が同席しました。自治体間は指導非指導の関係ではないのですが、助言という形はあり得ます。県民とともに守り育てた樹林を、後背地の環境を守ってきた樹林を、開発の名のもとに大量伐採することを県が許していいのか。

市は適切に対処されるだろうと県側はいうけれど、市議会答弁でもいろいろな場面で事実が歪曲されて伝えられ(自治会に説明していないのにしたとか、県から砂以外の影響を考慮するよう指摘を受けたのに受けていないとか)市によるアンケートも不正疑惑があったりなど、平塚市行政に大きな疑問の声が住民の方から寄せられています。5つの自治会の長が反対に名を連ねておられるのです。

地元の皆さんにお会いするたび、樹林帯を守らなければという熱意から、独自の調査をされたり、研究論文を入手されたり、今回は元県の研究職で海岸林の研究をされた方に取材もされて、それらの緻密なエビデンスを提示されます。その熱量には敬服させられます。海岸のそばに暮らす皆さんの生活実感からの切々とした訴えは胸を衝きました。

私は環境の委員だった際に、保安林として指定すべきと主張するもかなえられず、環境は現状の海岸法で保全されている、保安林として二重に指定する必要はない、と伐採計画を度外視した結論を出した環境農政局には失望しました。そういう経緯があったので私からは「環境農政局は、今や海岸保全の責任を、海岸法を所管する県土整備局にゆだねてしまっている。市民に本来こんな苦労をおかけするべきではない。市が議会で問われて、県から塩害や風害の影響も考慮するようにとの指摘を受けていないといったんおかしな答弁をして後で取り消したのは、県の指摘を重視する意思がないのではないか。平塚市にきちんと調査をもとめていただきたい」と述べました。平塚市の計画では12月には着工するとなっています。

交渉の場を設定するたびに平塚の皆さんにお礼を言われますが、私は、県が環境保全のために行ってきた植林の事業の意義を顧みず、いったん伐ったら取り返しがつかない歴史の蓄積を無視し、強権的に伐採を推し進めるのを許せばそれは県の恥だと考えるので、平塚の問題でありながら同時にザ・県政課題だと考えています。なんとしても道理なき伐採はやめさせたいと思います。

立って樹林帯の意義を訴える松本市議


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