大山奈々子
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自由社版教科書再採択を許した法改正と驚くべき立法事実

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4日に開かれた横浜市の中学校歴史教科書採択を傍聴した方からの報告です。中学校歴史教科書採択結果は、帝国書院の継続使用が全会一致で決まりました。

無記名投票などやらずに委員全員が発言して、自由な雰囲気のなかで討議され、政治的意図の介入を許さない新たな一歩に到達できたかと思います。十数年にわたる市民的取組みの大きな前進を感じる採択になりました。全国的にみても第1の政令市・横浜の結果は「つくる会」系の運動に大きな打撃を与えることができたと思います。

とのこと。

神奈川県内の状況は:採択やり直しを行わない(現場の混乱を考えればまずこう判断すべきでした。):鎌倉市・藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町・箱根町・真鶴町・湯河原町・大磯町。

再採択の結果、現行の教科書を継続使用と判断した:小田原市・平塚市・海老名市・厚木市・綾瀬市・座間市・大和市など。

私も、県議会で県教委から市教委に公正性と透明性を保った採択にするよう助言を求めていました。例年そうしているという答弁でしたがやっと、公正な採択へ道が開かれたという思いです。

金沢区の教科書の会が作成した報告資料と、文部科学省初等中等教育局教科書課企画係(併)デジタル教科書企画係から、依頼後2週間を経てやっと送られてきた立法事実を張ります。チラシの中の再採択の経過の中の②の前に、議決のいらない施行規則の変更が行われたものですが、なぜ行われたかの理由をよむと自由社を利するものとしか読めない。わが家の子どもたちはじめ横浜の中学生は10年近く自由社と育鵬社をどっぷり使わされました。つくる会系価値観にさらされた恨みは忘れません。教育に政治介入を許してはなりません。そして為政者はその節度を守るべきです。この闘いは今回で終わりということは決してないはず。


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