自治体学校2日目
横浜市大の金沢八景のキャンパスで分科会が開かれ、私は第6「自治体民営化のゆくえ」ーー公共の変質と再生、に参加しました。講師は尾林芳匡先生。昨日の方々に続き、講師のお人柄が楽しくて非常にわかりやすい中身でした。PFI、独立行政法人、指定管理…なぜ官から民への手法は問題が出てくるのか、それに抗する動きは?参考文献は?いっぱい展開したいのですが、ちょっと時間がないので、先生が勉強するようにおっしゃった参考文献だけ。保坂展人区長の世田谷区のHPには「世田谷区がPFIを採用しない理由」が載っています。また、会計検査院のPFI報告書(210514)総務省自治行政局長「指定管理者制度の運用について」(101228)他。ひどい話で終わらず展望を持つ話をするようにしているとおっしゃる先生の繰り出される民営化阻止の事例など凄かったです。間違いなく私が過去に聞いた素晴らしい講演五指に入ります。お昼休みには先生にご挨拶し、私のことをご存じだったことや先生がいま関わっておられる裁判の話など軽く言葉を交わしました。加藤なを子元県議、みわ智恵美横浜市議と。
あまりのいいお話に、私の議員初年度に聞きたかったと思いましたが、今まで県立図書館のPFIでの整備に歯止めをかけた議会論戦や、民営化で労働条件が悪化した事例など議員活動の中で体験したからこそリアリティをもって聴くことができたのかもしれません。帰りに伊勢原の勝又市議ともお話して真摯な姿勢にいろいろ学ばされました。例年より一日少ない二日間でしたが学びの多い学校でした。
ただ、県議としては、会の冒頭に昭和時代のような白人と英語を使った横浜の名所案内が流れ、「ここは〈神奈川〉自治体学校だぞ(;^ω^)」とやや憮然としたものでした。横浜市従業員組合の皆さんが運営を担っておられたのでやむなしなのか、県都横浜は時に周りが見えていないことも。観光も所管する委員としては県内の名所や名物をひろくとりあげてほしかったと思いました。