代表質問一問一答 新型コロナウイルス感染症の病床確保
9月14日に行った代表質問に関し、テーマごとにご紹介します。
日本共産党の大山奈々子です。共産党県議団を代表して質問いたします。
初めに、県民のいのちを守る取組について伺います。
最初に、新型コロナウイルス感染症の病床確保と地域療養体制の充実についてです。まず、治療ができる病床を確保することに
ついてです。
現在、コロナ感染者数が減少傾向にあるものの、予断を許しません。政府は8 月 2 日、専門家の意見を聞くこともなく、突然、入院対象を重症者と中等症で酸素投与が必要な人に絞り、そのほかの患者は自宅療養を基本とすると発表しました。東京都保険医協会は、死の危険にもつながる恐れのある中等症患者を自宅や療養施設に取り残すことは「医療崩壊」であるとして 、「自宅療養を基本とする方針」の即時撤回の声明を出しました。
私たちも新型コロナ感染者の原則入院を堅持し、たとえ軽症、中等症であっても、医師が必要と判断したときには入院を受け入れるべきと指摘しておきたいと思います。
本県は感染症急拡大のもと、8月には重症用のベッド利用率は90 %を超え、現在、入院できない待機者は 110 人 、在宅や宿泊施設での死亡例は 12 例に上ります。
本県が、コロナ対応病床を増やしていることは承知していますが、元来、神奈川県は人口当たりの病院数、病床数、医師数、看護師数とも数、病床数、医師数、看護師数ともに全国最下位クに全国最下位クラスにある状況で、ラスにある状況で、もはや、もはや、病床を確保するためには通病床を確保するためには通常医療を大幅に削らざるを得ない常医療を大幅に削らざるを得ない状況になっています。それでも、やはり治療できる場所が必要です。少なくともハイリスクの方には大型入院施設を用意し、治療を継続し、酸素投与を行うことが必要です。医師からも、そのほうが個別に訪問するより効率的なケアが可能になり、在宅死を避けることができるとの意見が聞かれます。感染者の多い政令市域には、臨時の大型入院施設が足りません。
そこで知事に伺います。
県がイニシアチブブを発揮し、患者数が多い政令市にも臨時の大型入院施設を開設し、機材、人材を確保するべきと考え人材を確保するべきと考えますますがが、見解を伺います。
先ほど、現在入院できない待機者は110名ですと言いましたが、間違っておりました。訂正いたします。正しくは、110人を超えたことがありましたが、9月12日現在は11人ということです。訂正してお詫びいたします。
[黒岩知事]
大山議員のご質問に順次お答えしてまいります。県民のいのちを守る取組について、何点かお尋ねがありました。まず、新型コロナウイルス感染症の病床確保と地域療養確保と地域療養体制の充実についてです。初めに、治療ができる病床を確保することについてです。
医療提供体制神奈川モデルは、新型コロナ患者を県内全域で受け入れるモデルとしています。そのため、本県が全国に先駆けて湘南ヘルスイノベーションパーク内に開設した臨時の医療施設においても、政令市を含め県内全域から患者を受け入れています。さらに、北里大学病院や海老名総合病院では、使用していない病棟を臨時のコロナ専用病棟として稼働していただいています。また、緊急的に酸素投与など行う神奈川緊急酸素投与センターについても全国で最初に設置しており、県内全域から患者を受け入れています。
このように、本県ではすでに臨時の医療施設を設置しており、神奈川モデルの中で大きな役割を果たしています。新たな臨時の入院施設を開設し十分に機能させるためには、医療人材の確保が最大の課題となることから、現時点では県独自の設置は困難ですが、人員確保が可能となった場合は改めて検討を進めます。
≪要望≫
[大山議員]要望を申し上げます。
大型入院施設の運営にあたって人材確保が課題となっているとのことですが、そこは県の指導性を発揮して解決されますよう要望いたします。