首長懇談 湯河原町・南足柄市・小田原市
5月2日は懸案の県西部首長懇談。タイトルの3治体首長と、同席をお願いした地元のそれぞれ渡辺湯河原町議、高田南足柄市議、岩田小田原市議、北森小田原市議とともに懇談させていただきました。県への要望と、先進施策を参考にさせていただくことが主目的です。
共通して、地域交通の減便や運転手不足という問題が出されました。また県がいろいろな施策の補助をしてくれるのはありがたいが、3年で終わりになったり、期間限定では不安で踏み切れない。額も少ないので継続的な支援を望む、という声がありました。それぞれの懇談報告は3県議で担当してまとめますが、ここではとりあえずとても印象に残った声をひとつづつご紹介します。
湯河原 内藤喜文町長:国の手が届かない高齢者支援を一つずつ増やそうと考えている。6月末就任 まず着手したのはバス停にベンチを。次には独居老人がかなり多く、看取りもされない中で孤独死を危惧している。「見守りライト」の設置を行っている。つけたり消したりやればいいけれど動きがない場合、自動的に関係各位にメールが届くように1人暮らし全員に補助ができないので非課税世帯には全額、対象外世帯には1000円負担で。

南足柄市 加藤修平市長:市は今年度から一人1回75000円までの助成を行う(この金額は県内トップではないか!) 非課税で65歳以上 低音域中音域高音域 聞こえづらいものがあるので デシベルによってそれぞれの状況を把握してそれに合った補聴器 利用度を見てみようと思っている。
「県は難聴が認知症リスクにつながるというエビデンスがないといい続け、なかなか補助に踏み切らないのですが、なぜふみきられましたか」と聞くと、現地現場主義なのでエビデンスがあるかないかではなく、一定の収入がある人ならともかく低所得者なら人道的に社会生活を営む上で困っているんだろうと思うからだと。

小田原市 加藤憲一市長:農業者の理解を得ながら水田や柑橘農園などに市も支援してソーラーシェアリングを増やしている取組をうかがいつつ、将来的にはドイツのシュタットベルケのようなことができないかと思っている。地域公社で送配電も公共がやっている 自治体が主体的にかかわっていく 公社として機能している。それだけのボリュームにどういうものになるか 民間と連携していきたい 湘南電力もそういう構想は共有している。

ご対応いただいたみなさま、ありがとうございました。先進事例を参考に他自治体に波及し、県への要求を実現するために取り組んでいきます。いつもながら、地元の声をしっかり聴いて地元の土の匂いを知っているような首長の話は力があります。大都市の首長は、住民の苦しみや悩みや誇りを肌で感じることを怠ってはいけないと思います。