大山奈々子
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福島原発神奈川訴訟を傍聴

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神奈川にも福島から避難してこられた方々がいらして、国と東電を相手取って損害賠償を求める訴訟が起こされています。

福島で闘われている生業訴訟を追ってきましたが、地元神奈川でも〈お腹にずっしりと黒い重いもの〉を抱えて暮らしている被災者の思いに触れたいと思いました。先頃審判がくだった避難生活の中で自殺された方の裁判で東電に賠償責任を求めた判決のあとでもあります。71席に対して122人の傍聴です。

〈 〉内の言葉は、本日証言台に立たれた女性の言葉です。四年前に念願のいなか暮らしを求めて夫さんのふるさとでもある福島に移住された方。(私たちがよく支援に入っている南相馬の原町にお住まいでした。)

〈親子兄弟姉妹孫皆が笑い、支えあって念願のとても豊かな時を過ごして〉おられました。

山、川、海、田畑…失われた自然の風景、温かい人間関係への愛惜の気持ちがひしひしと伝わり、傍聴席からは鼻をすするおとがいくつも聞こえ、終えられたときには禁じられている拍手が起こりました。

私は生業訴訟で原告の証言をたびたび聞きましたが、今日は、自分の田から高濃度の放射線が検出された農家のかたが、みんなに迷惑がかかると悩まれたという話が、また原発災害の罪の複雑さを思い知りました。

今日は証言までで終わりましたが、報告集会ではさまざまな学びがありました。

このかたたちをいつまで苦しめるのか!安倍政権が福島を捨て置いて原発再稼働や輸出に邁進する姿勢自体が被災者をさらに痛めつけているのだと、私の中の重く黒いものは熱を持つのでした!