大山奈々子
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産業技術センターを視察しました。企業の強い味方!

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  海老名にある神奈川産業技術センターを県議団で視察しました。

この施設が県内産業にどのような貢献を果たしてきたのか。センターの中を技術者や研究者の方にお話をうかがいながら回るのは、非常に面白く、こうやって試験して得た結果が企業の技術革新や研究開発に役に立っているということでした。

顧客は主に中小企業(大企業の顧客は約2割)民間の試験場より安価に利用できるといいます。

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「お金があるときに作ったんです」といわれる立派な建物です。地区20年。今もないわけではなくて税金を使う優先順位の問題です。 欧州などに輸出する際にRoHS指令に基づき、特定有害物質の抽出検査、振動や温度や湿度や紫外線の影響を調べ、故障の原因をつきとめる環境検査室、動的粘弾性を調べる部屋、耐久性テストの部屋…疲労試験装置…なかなか日常見ることができないことをみせていただき、興味はつきませんでした。

ヨーグルトが崩れないで運搬するためにはどういう容器を開発しなければならないのか。人工衛星に搭載する衛星の熱の影響は。採血管が運搬中壊れないか。海外の安い素材で製品化したけれど強度は大丈夫か。信号機は電車の振動に耐えられるか…。製品を検査中の小窓には紙で目隠ししてあり、「病院で患者さんのプライバシーを守るようなものです」と。

相談は無料だけれど、試験は有料、調べる内容が加われば一件当たり高くなるのかの問いに、「人間ドックでオプションンつけたら高くなるようなものです」と。

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これは電波暗室。電波を当てることで機器が誤動作しないかなど不要な電波を吸収して調べます。稼働率が9割を超える部屋、

あいていて運がよかったですよ。と。話し声も吸収されていました。

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今後、この産業技術センターは独立行政法人化、そしてKAST神奈川科学技術アカデミーと統合されることになっています。

そのことがはたしてどうなのかという思いがあっての視察でもありました。そのことを聞くと、KASTのような基礎研究部門と統合することは大事。独法化により予算編成など柔軟に対応しやすくなると説明がありました。しかし、安価で利用できたこの施設が利潤追求の色が濃くなることは他の独法を見ても確かです。

これまでいろいろ専門性を有する県内施設を見て回りました。どこでも印象的なのは、自分たちの知識や経験に裏打ちされた専門性にみなさん自信と誇りをもっておられること。ここでも県内産業振興に役に立ってきたみなさんの表情が頼もしい感じでした。独法化されると当面は人員削減されないけれど、そのうち必ず削られることになるそうです。

すでにこの施設は職員の数は右肩下がり。食堂が中にありましたが、採算が取れず閉鎖中でした。県民のために役立つ施設は県がしっかり予算をつけて人も確保していく、そうであってほしいと思います。

 


コメント

  1. 大山奈々子より

    鈴木さん

    私が把握しているよりさらに0.7%中小企業率は高いですね。
    消費税の増税や円安の影響でまた多くの企業が倒産しています。
    県の商工費の6~7割近くはなんと大企業支援にあてられています。
    応援する先が違うだろうという話ですよね。
    大企業応援して大企業労働者が潤うならまだしも、ですがそれすら心許ないなかで税金の使い方が問われます。

                          

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