大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

子どもが賢くなる中学校給食。おかずは多く、パンよりごはん。

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東北大学加齢医学研究所の川島教授の論文を見つけました。

おかずの種類の多い少ないが知能指数や認知機能に影響するという論です。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140726-10013064-pfamily-bus_all#!bpUmqD

うちは息子がごはん好きなのと、自分がパンではお腹が持たないことから朝は比較的たくさん食べる方ではありますが、時には味噌汁の具が一種類という寂しいことはやめなければと反省しつつ読むと同時に、毎日街頭で訴えている中学給食問題を考えずにはいられませんでした。この部分です。大切なところを私が大文字にしました。

ただ、私がこの稿で訴えたいのは、朝食の向こうにある親の意識の問題です。日々勉強に励む子供たちが、本人の努力以外の要因で報われないようなことがあるとすれば、第一の原因は生活習慣にある。それが最も表れるのは朝食の習慣であり、子供の生活習慣に関しては、すべて親の責任であると自覚できるか。私の訴えに耳を貸していただけるのであれば、この稿を読み進めることを心からお勧めします。

子供たちの脳や心の働きについて研究を続けてきた私が、なぜ朝食に注目したのか。子供の生活習慣が端的に表れる食習慣を見ると、小中学生の場合、昼食はおおむね給食があり、学校のコントロール下にあります。夕食は日本ではむしろ食べ過ぎが危惧されるほどで、おおかた心配はないでしょう。これに対し、家庭によってばらつきが生まれるのが朝食です。これは家庭の経済環境の違いには関係ない。親の意識の差によるものです。朝食の習慣の違いが子供の脳や心の働き、すなわち、認知機能にどんな影響を及ぼすか。まさに注目すべきテーマでした。

横浜はないのですよね、中学校給食。全国85%の中学にあるのに。先日は子どもの貧困率(平均的な収入の2分の1以下の収入である割合)が過去最悪(16.3%)になったとの報道がある中で、先生の言葉を借りていいかえれば「親の意識の差によって生じる食習慣のばらつきが、給食のない自治体の場合、自治体の意識の差によってさらに格差が広がる」ということになります。

先生は経済環境の違いには関係ないと言い切っておられますが、それはどうでしょう。少なくともお弁当には経済格差が反映されるかもしれません。

横浜市も、全国にさきがけて英語教育やったり授業時数増やしたりする前に、中学給食を導入すれば子どもたちの脳の力はアップすることでしょう。

県が施設整備費をつけて、市町村の中学給食を推進しなければとの思いを新たにしました。