大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

県内のリストラ対策を。ヘイトデモに法の趣旨を。

ブログコメント8

DSC00032日立等リストラへの対応に関する申し入

日立や東芝など県内の大企業が進めつつあるリストラ計画の実態を調査し、解雇されようとする方の対策機関など設置するよう、申し入れ文書を用意しました。労働部長宛です。また、合わせて昨今問題となった三菱自動車の燃費偽装による下請け企業への影響の大きさを考え、雇用を守る立場で県としてできる限りの支援を要望しました。

懇談の中で若者の働かせ方(非正規でずっと働いていると履歴書の職歴欄に何も書けないことになる)や、障がい者雇用の問題など双方の問題意識を出し合うような場にもなりました。

ヘイトデモに際し

24日まさにその日、ヘイトスピーチ解消法の衆院通過を受けて、また川崎の桜本で6月5日にこれまでヘイトデモをくり返してきた団体がヘイトデモを呼びかけていることに対し、デモの道路使用許可を法の趣旨に照らして厳格に対応すること。県民の安全を最重要として、配慮することなどを盛り込みました。

参院法務委員会で、在日コリアンの多く住んでいるこの町でヘイトデモをやらせること自体を問題視する意見もだされいます。せめてデモコースを変えさせてほしいと、京都の判決を例示しました。

こちらは県警本部長宛。表現の自由という観点から考えると両刃の刃となる法であるだけに抑えた申し入れになりました。

このところ沖縄や神奈川で例えばバリケードを作っている市民を排除するためにケガさせた、首を絞めたなどの例がある、県民の安全確保第一に考えてほしいという気持ちも込めました。県警の書記の方がこのような申し入れは初めて受けるとおっしゃって、本部長への手渡しはかないませんでした。写真撮影もNG。県の行政機関に申し入れするのとは違った空気を感じました。

京都に住んでいた子ども時代、周りに在日の子が多く、お隣の町も朝鮮部落といわれていました。差別的な発言をする大人や子供がいる中で、ビビンパのつくり方を朝鮮人のおばさんから教えてもらったと喜んでいる母がいました。学校では「あの人チョウセンやって?」と声をひそめる友達に「それがどうかしたん?」と切り返しながらも、日本人として申し訳ないという思いがありました。

日本語学校時代に何百人という韓国の子たちと出会って彼らの言葉を知りたいと思い、韓国語を学びました。「冬のソナタ」以来、民間の文化的交流が盛んになり、日韓関係はいい感じだったのに、安倍政権になって以来排外的なムードが蔓延しました。

子どもを産んで一番仲良しになった友人は在日三世です。それこそたくさんの韓国料理を習いました。

朝鮮学校補助金カット問題をずっと何とかしたいと思い続けています。いろいろなタイミングを計っています。

という思いをもってきた私にとってはじめて、多文化共生のために一歩でも役に立てたかなと思いました。ヘイトスピーチ解消法は罰則規定のない実質のない法だともいわれていますが、これが賛成多数で通ったことは明らかに日本国民の良識のなせるわざで、この法に命を吹き込むのは今後の国民の力だと思っています。

勇気をもってヘイトスピーチする人に向き合った崔さん親子が二度と苦しい思いをしなくてすみますように。彼女の渾身の手紙をカナロコから引用します。こちらです。

 


コメント

  1. 中村 孝より

     チェさんの手紙を読ませてもらいました。
    心が痛みます。私たちはこれまで10回ほど韓国を歴史の文化の旅として訪問し、交流している中ですので、ヘイトスピーチによる排外主義はいたたまれません。
     当面はヘイトスピーチの旅に私たち日本人がその場に出かけ、抗議し、チェさんをはじめ、在日の方たちを勇気づけるしかないのでしょうか?

  2. 大山奈々子より

    中村さま

    中村さんも韓国とご縁が深いですね。
    そうですよね。まずは今多くの市民がたちあがっているように、寄り添う日本人もこんなにいるんだよと示しつつ、やはりゆくゆくは政府の歴史認識をしっかり正していくべきかと。

  3. 鈴木やすより

    電機の大リストラは神奈川県の雇用状況においても深刻です。この問題では常軌を外した人権無視ともいえる違法なる退職勧奨も問題だと思います。
    またこの問題に関して私も神奈川県が積極的に対応すべきと考えます。「雇用対策法」第5条では「地方公共団体の施策」として 「地方公共団体は、国の施策と相まつて、当該地域の実情に応じ、雇用に関する必要な施策を講ずるように努めなければならない。 」と努力規定ながら神奈川県にも義務があります。
    またワーストに近い障害者雇用も神奈川県も更に本気で取り組んで欲しいと思います。神奈川労働局は各ハローワークを経由して積極的な障害者雇用を推進しております。私から見ても障害者雇用に対する神奈川県の取組は貧弱だと考えます。昨今、ハローワーク横浜の障害者ご担当の方とお話する機会がありました。求職を希望している障害者の約6割~7割は精神障害の方だといいます。昨今の職場環境の問題つまり長時間労働やパワハラ等で精神的疾患に罹患し離職(解雇まがいの離職も多いのでは?)し再就職を求めていると考えます。
    青少年の雇用の問題も深刻です。「青少年雇用促進法」も今年の4月に完全施行されましした。当該法では「労働法教育」は国の努力義務ですが、私は「若者労働ハンドブック」を神奈川県(労働部労政福祉課)が今年3月に新たに作成したので内容も比較的充実しているのでこの有効活用を切に望みます。
    私は神奈川県が雇用・労働問題により積極的に取り組むことが肝要と考えます。

  4. 吉崎英雄より

    大山様

    ヘイトスピーチ、本当に情けないですね。
    しかしこの国の憲法では「言論の自由」「表現の自由」があります。いくらヘイトであってもこの二つの自由は尊重されるべきです。
    大事なのは自分自身が行った発言や表現についてその人が責任を持てるか?
    どうか?が問題だと思います。
    自由には責任があります。責任が取れない発言や表現は慎むべきです。

  5. 大山奈々子より

    鈴木さん

    ありがとうございます!課題山積ですね。
    いろいろ参考にさせていただいて改善に向けてどう働きかけるか、練って行きたいと思います。

  6. 大山奈々子より

    吉崎さん

    本当に憲法の保障するこれら権利と相反する部分があるからこそ、ヘイト解消法の成立は後手後手になってきました。
    各人の責任に関しては啓発も社会的な風潮も大きく作用しますよね。歴史認識のゆがみに端を発している問題なので、歴史を清算する勇気のある政治へと転換させることが必要です。
    そして、自由の名のもとに他人を傷つけて恥じない罪に関しては実効性のある法整備も待たれるところです。

  7. 吉崎英雄より

    大山様

    何でもかんでも法の網をかぶせれば、いいと思わないのですが・・
    逆にヘイト解消法とやらができれば、法律が拡大解釈され、逆に何も言えない世の中になってしまう恐れがありますよ。
    「他人を傷つけて恥じない罪」人には色々意見があります。みんなの意見を同じ色にするために法律を作るのですか?
    選挙の時、他政党・他候補者の批判を必ず行いますが、これは「他人を傷つけて恥じない罪」になるのではないですか?批判とヘイトは違うのですか?
    いくら法律ができても、人の口には戸は立てられません
    ヘイトでも何でも重要なのは発言したその人の責任が問題なのです。
    当人が責任が責任が取れない発言や表現は慎むべきです。

  8. 大山奈々子より

    吉崎さん

    ヘイト規制法は本当に両刃の刃ではあります。今まで法整備が進まなかったのも、そこに要因があります。表現の自由を謳う健保のもとで表現を制限する法があっていいのかと。そこにやはり自由だからと言ってなんでも許されるわけではなく、歯止めが必要で、デモという形態においてはっきりした方による規制が必要だという判断が働いらのでしょう。
    安倍政権は社会保障を切り捨てている!といっても安倍さんは痛くもかゆくもないかもしれません。
    でも「ゴキブリ出ていけ」という言葉は言葉の暴力に当たります。心が殺される。法の運用は慎重でなければなりませんが、放任できる事象ではもはやなくなったということでしょうか。作って終わりの法ではなく不断に磨いていくことが必要なものだと思います。

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