三浦しらとり園・清光会で地域に根差す障害者施設をみる。
22日は横須賀市議団とともに、井坂県議団長の地元の施設を回る視察。
社会福祉法人 清和会 県の指定管理施設です。
重いハンディキャップのある児童や成人、そして在宅の方々が利用する複合施設。詳細はリンクをご覧いただくとして、築53年、居室は建物が古いために元四人部屋をカーテンや簡単なパーテーションで区切らざるを得ないところもありましたが、広く豊かな敷地に、木目を生かした建物、暖かな写真や絵が飾られた居心地の良い空間でした。
診療所が併設されており、日替わりで医師が在駐し、歯科は毎日治療や口腔ケアに当たっていらっしゃるとか。
給食に関しても職員さんが刻み食も流動食も試食しているといいます。
また、地域支援課の中で、短期入所や日中の一時利用があり、強度行動障害対策事業として家族や学校や他の事業所に対して障害特性に関する研修やケース検討会なども行っておられ、保育・社会福祉関係の実習生や研修生を受け入れ、年間1000人以上のボランティアの方が、余暇活動や園芸、縫製などの支援を行っておられます。地域に根づいたという言葉がぴったりの施設でした。
指定管理になって6年。県の直営の時より常勤職員が増えて利用者より多くの職員数となっています。オンブズパーソンや苦情解決のしくみを構築しておられることに風通しの良さを感じました。
施設長さんの言葉で心に残ったのは、津久井やまゆり園の事件で防犯対策がいわれるようになったが、壁を高くして外界と隔絶することがますます障害への理解を阻む。開いて交流することこそが大切。というもの。
こちらの態勢がサービスが低下するようなことのないよう、しっかり見守っていきたいと思いました。
民間の社会福祉法人施設。こちらの施設、清光ホームは、井坂さんが3年間職員として働いたところ。かつての同僚さんや懐かしい入所者さんと再会していろいろなところで笑顔が見られました。
施設の概要はリンクと写真でみていただくとして、驚いたのは、ロビーのテーブルに、津久井やまゆり園事件を報じた日の新聞が置いてあったこと。ずっとおいてここを訪れる人や職員さんが忘れないために、だということです。
理事長さんはかつて県議(公明党)だった方。「井坂君は本当に一生懸命思いやりをもって働いてくれた。」とお話を始められ、津久井やまゆり園のこの事件の原因を指定管理者制度が問題だと一刀両断におっしゃいました。指定管理はいろいろあるが、福祉の分野に関しては責任を放棄することになるのでだめだ。導入の時もさんざん議会で言ったが通らなかったと。
その点では私たちと認識は同じです。指定管理はどうしても経費節減に走り、サービスの低下がいなめません。県では福祉分野の指定管理を導入した際は「県立」という言葉を行政文書からはずすことになっているというところに県の姿勢が透けて見えます。津久井やまゆり園でも直営の時は行政の目があって風通しもよく、職員も地元採用、食材なども地域の業者が提携して納入していたという話を聞いています。
先の代表質問でも、県直営に戻すことも視野にいれての見直しを求めたところです。
さて、理事長さんの言葉。今の議会のムードだと、指定管理導入の時も波風なく認められたのかと思っていただけに、この理事長さんの話は衝撃でした。
理事長さんは「公明党も共産党も自分ところばかりがいいと言い張るのがいかん。(内心、それはある、と共感したりして(笑))しかし、この問題は共産党さん、頑張ってほしい。」と。
利用者さんが作って販売もしているパン。美味しかったです。
左から仁王立ちはやめようと毎回反省する私と根岸横須賀市議、もうパンを食べている木佐木県議、ポイントで袋をゲットした井坂県議、井坂さんの元同僚でご案内いただいた施設長Kさん。大村横須賀市議、井坂市議(団長のお義兄さん)施設敷地内にあるパン屋さん、コネル。
精光ホームでは、マグロの解体ショーや、ディズニーランドや箱根旅行、富士登山など、活発に利用者さんとイベントに取り組む姿勢が愛だなあと思いました。