委員会質問 県立スポーツ施設・日本「人」選手
選挙が10月22日投票ということで、県議会のスケジュールはその前後に振り分けられる形で変更になりました。
私も地元の選挙で重責を担うことになったので、何かと目が回ります。幸い、委員会質問の1回目は落ち着いた環境で入念に準備しておいたので落ち着いてできました。
初日スポーツ局に。
県立の合計8つあるスポーツ施設のうち、1つは教育局所管の体育センター。残りはスポーツ局の所管です。
●地元港北区の県立武道館では何年も前からエアコン設置を願う声を聞いていますが、いまだ設置されず。他の施設もモニタリングの結果では、施設の老朽化がどこも問題になっています。すべてが指定管理施設となっています。管理者が短期で変わるために、長期的な修繕計画が立てられない。県有施設なのだから県が責任をもって定期的な維持修繕計画を立てることを求めました。課題は感じていても、難しいという答弁でした。
2020年オリパラを控えて、トップアスリートのためには施設整備が進んでも、身近な地域でスポーツ振興を図るためにもスポーツ施設を充実したものにすべきと求めました。
(ウエルカムボードをかけ替えました。実りの秋がテーマ)
日本「人」選手について。
オリパラに向けたアクションプログラムが改定されましたが、その中に県内で行われるセーリングに関して「日本人選手を応援する」との表記がありました。日本選手ではだめなのか。日本の選手ではだめなのか。アスリートは日本人ばかりか。オリンピアン、パラリンピアンを目指す人にはいろいろな国籍の人がいる。
(昔の私なら読み過ごしていたかもしれません。しかし、ヘイトスピーチや朝鮮学校補助金問題など、排外的な風潮に過敏になっているので)この言葉が排外主義に通じることを指摘しました。
グローバル社会を標榜するなら、オリンピックやパラリンピック施策にこのまま反映せず配慮することを求めました。(本当にこれは外国人観光客に知られたら恥ずかしいと思います。)国の計画がそうなっているからだという答弁ですが、特に多文化共生を掲げている本県ならではの配慮が必要だと述べました。
オリパラ出場資格は日本国籍の取得が前提ですが、国籍とったからといって誰もが身も心も日本人になるわけではありません。神奈川県民の49人に1人が外国につながりがある、と言われます。出生児に関してはいまや22人に1人です。たった一言にこだわる質問でいいのかと迷いましたが、人権を所管する委員会でもあり、安倍政権下だからこそ指摘が必要だと。
案の定、自民党席からは「いいんだよ、日本人選手は国旗掲げて国歌歌うんだよ」といらだたしそうなつぶやきが聞こえました。
べつにこの視点は党の方針に述べられていることでもないのですが、のちにしんぶん赤旗が桐生君の100m9秒台を報じる時に「日本選手で初めて」というような見出しで、ほっとしました。