大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

障害者雇用のフォーラムに参加 (´;ω;`)ウゥゥ

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どうも歳とるにつれて涙もろくなった気がする。世間で言う通りだ。それはいろいろな経験を積んで心が感じやすくなっているから。

今日のシンポジウムは私が産業労働常任委員であるからか県からご案内をいただいていました。同じくともに生きる社会かながわ憲章推進委員の君嶋議員にもご案内があったということでこのフォーラムに参加しました。

障害者雇用水増し問題のことを言うまでもなく、共生社会実現のためには雇用の機会を増やしていくことも重要な課題だと思っているので、地元後援会のイベントを無理を言って途中で抜けて障害者雇用の実態と課題をうかがいました。@はまぎんホール

知事の挨拶に始まり、障害者雇用に積極的な企業や、長年障害者として勤続されている方、障害者週間のポスターの案を作られた方々などの表彰がありました。

県の障害者雇用水増し問題を率直に詫び、検証のための第三者委員会を作って対応している、ともに生きる社会かながわ憲章の理念と貸さなる障害者雇用の推進に取り組みたいという知事の挨拶は良かったです。

毎日新聞論説委員の野澤氏には障害のあるお子さんがいらっしゃると言います。障害者雇用に詳しいこの方の基調報告と、実際に雇用している立場の企業の人事の方々の報告。そしてその三者に支援者としての障害者福祉施設の方が加わってパネルディスカッション、&フロアからの質問に答えるというプログラムでした。

 

 

 

 

 

 

 

(背景は地域活動支援センターのみなさんが作られたクッキーや手芸品の販売コーナーです)

私が泣かされたのは、障害者雇用を推進してこられた企業の方が、「自分がいつか障がいを有したときに、勤めたいと思える会社にしたい」と熱い思いを語られた時でした。

トップの熱い思いなくして障害者雇用の推進無しとおっしゃいます。

「大企業で高学歴の人が多い企業の担当者が障害者雇用に乗り気ではなかったが、採用して屈託なくおはようございます社長さん。今日も頑張って仕事してくださいね!と言われて心が洗われたようだった。障害者を雇用して社内の人間関係がよくなることがある」

「障害種別に特性を固定観念で見るのではなく、個人個人の特性を見極めること。」

「できないことではなくできることを見出して伸ばして行く」

「会社の仕事は切り出して行けば障害者が向いていることがたくさんある。新入社員よりずっと覚えがいいと評価される障害者もいる。」

「精神障害者は他の身体、知的、発達障害などと比べて離職率が高い。それは困っていることを相談できない特性があるから。いつも困難に耳を傾け話しやすい関係性を作っていくべき」

「障害者のためにいいと思って行った配慮は結局、やりにくさを感じていた一般の社員にとっても仕事がやりやすくなる結果を呼んだ」

(これは「みんなの教室」を見に行った時に、黒板の回りをせいりするなど気が散りやすい子のために配慮したことが結果的に他の子にとっても集中力をたかめることになったと話しておられるのと通じるものを感じました。

「離職率の高さは障害特性という以外にその職場がやはり一般的に働きづらい職場になってしまっているということがある。」

「うちはいろんな賞を受賞できるよう働きかけている。そのことは会社の栄誉であると同時に、大切なことをしてるでしょう?だから障害者を切ったりできないでしょう?と社内で合意形成を進めるためなんです」と、リーマンショックの時に障害者を解雇する旨の電話をたくさん受けなければならなかった福祉施設時代の経験から企業の方がおっしゃっていました。「景気が悪いと切られるのは障害者なんです。そんなことさせないために賞をもらうんです」

表彰というものの持つ意味を知りました。

などなど。失敗事例も紹介しながら、会場に来ていらっしゃる企業の人事担当や支援者の方々にとっても有意義な会でした。

ついでながら、国の障害者雇用の水増しニュースを受けて、障害者雇用に腰が引け気味の会社の上司が「国でもできないことを俺たちができるものか」とおっしゃったとか。それでもやりましょうと粘り強く働きかけておられるという話でした。民間を指導する立ち場の国が水増しをする罪深さを感じました。

共生社会の実現のために努力されている企業があること、そしてこのようなフォーラムを開く主体が県であることは希望です。


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