大山奈々子
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「ブラック企業」という言いかたやめませんか?

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★なくせブラック企業!ネットワークYOKOHAMA

★NPO法人ワーカーズネットかわさき

運動4周年記念シンポジウムに参加しました。

労働組合と弁護士、市民の協同で街角労働相談会やワークルール教室、出張出前授業など取り組んできたことの活動報告などがされました。そこで、かわさきの方の代表理事である専修大学経済学部の兵頭先生の基調講演があり、今の学生たちにとってとっつきにくい労働組合、そことの懸け橋となれる労働NPOの可能性が語られました。

その最後にブラック企業という言いかたはやめませんかという提案がありました。我が意を得たり!と思いましたのでご紹介します。

これから世界の労働者たちと手を結んでインターナショナルな労働運動を構築しようという時に、(的な表現だったと思います)この表現はよろしくない。アメリカでブラックカンパニーというと、黒人が経営している企業を指す。かつては黒人を指す別な蔑称が使われたが、ブラックはむしろ誇り高い黒人文化を指すので、ひどい働かせ方を指す悪いイメージで使うのはやめませんかという提起。

昨夏、人間らしい働き方を求めてNO! BLACK!というTシャツを作った方たちがこれは結果的に差別用語になる、と後で会社を表すco.を加えたと聞いた時から考えていました。

アメリカに暮らす妹さんにそのように指摘されたという人もいました。

「流行のつくり方」だったかそういう本を読んだ際、「ブラック企業」という表現は、気軽に働かせ方の問題を話の中に織り込めるうまい表現だったからこそ広がった。と好評価されていて、私もその側面は認めます。私の尊敬する吉良よし子議員がブラックキラーとニックネームがあるのも、ブラック企業をなくす労働のルールをつくる立場として実際厚労省のHPに実名を挙げさせた功績もあり、うまい表現だと思っています。でも、です。

最近、イタリアのブランド、プラダのショーウインドウに黒人の人形があったことが差別的だと非難を浴びた件では、正直、可愛いと思って作られたであろう、(昔のダッコちゃんに似てる)

これもダメなの?と窮屈さも感じる私ではありますが、あ、でも実物の写真をみると猿に似ている感じはあり、ダメな気がします。

いじめの定義と一緒で、不快に思う人がいるのであれば改めるのにためらわれることなかれ、です。この会ではさっそく「クソ企業」といういい方がはやっていましたが、私はクソは嫌だなあ、いいにくい。

うちに帰って娘とこの話をしたら、例えば某ファストファッションメーカーの商品は好きだから、働かせ方が問題でも、クソとまでは言いたくない。闇の部分があるわけでダーク企業はどうかという案がでました。「ダーク企業」、これならいい気がします。みなさんのご意見をお聞かせください。

言葉は認識の変化で変わっていくもの。ブラック企業と名づけたセンスは私はほめられたものだと思います。でも、グローバル社会でこの名前をいつまでも使うわけにはいきませんね。兵頭先生は「いわゆるブラック企業」とおっしゃっていました。


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