港福一夜城で「福祉を支えるテクノロジー」を知る
NPO法人びーのびーのさんが主催する港福一夜城は、HPによると
港福城プロジェクトは、港北区の福祉、保育、教育など、関わる、関わったことがある、これから関わるかもしれない、
団体・個人が自由意志で、所属の枠も超えて、自由な意見交換・学びあいを目指すプロジェクトです。ということ。
私はこれまで、障がい児教育、福祉と移動、中小企業、などのテーマに参加させていただき、区内で活動されるみなさんの実践や、各分野の課題を学ばせていただきました。今回は、ロボット産業特区である神奈川県で福祉を支えるテクノロジーはどんなものがあるのかという興味で参加しました。いい意味で予想外のお話を聴くことができました。
横浜のリハビリテーションセンター研究開発課でお勤めの一級建築士の西村氏のお話。障がい児者が家庭でいかに快適に暮らせるか。
★例えば、盲導犬を連れるハーネスの角度を少し工夫するだけで腕の筋肉が疲れずにすむのだと。
★重症心身障がいのお子さんをお風呂に入れるシミュレーション動画は特別支援学校の先生ですら見たことが無かったとコメントしておられました。狭いお風呂で足を滑らさないよう抱きかかえて洗う大変さ。精神的プレッシャー。
★布を下に敷いてベルトでリフトし、天井を這わせたレールをたどって浴槽まで運べれば腰への負担も本当に軽減できる。
★また、発達障害のお子さんがテレビを叩いて困るので、強化ガラスのテレビケースを作ってカバーする。
などなど、障がいに向き合い、テクノロジーを駆使して課題解決。お仕事にやりがいを感じていらっしゃることがよくわかりました。わずかな工夫が負担の軽減につながる醍醐味。
質疑応答の中で、個別の家庭の事例が多かったが施設などではないのかと聞かれ、個別の課題を解消していくので多数の人がいる施設はなかなか難しいと。
また、民間企業の参入についてきかれてあまりないと。儲からないからではと笑っておられました。そう。儲からないことこそ公の出番。
私は、終了後ではありましたが、聴きたかったことを聴きました。
チェアスキーの開発のところでかなリハ(神奈川リハビリテーションセンター)が先行開発していたと話しておられたがかなリハは指定管理料の削減で看護師さんの大量退職があったり大変なことになったので横浜のリハセンターも指定管理料が目減りしていないか心配、充実していきたいと語りつつ…
あと介護ロボットの可能性をどう考えるかと。
「まだあまりいいものはありませんね。これからじゃないですか」と。まずは今日しめされたようなロボット以前のハード面の工夫を母行政も行わねばと思いました。