大山奈々子
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相模湖ダムと津久井やまゆり園と、と京都の事件…慰霊の日

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#私は優生思想を許しません

というハッシュタグがTwitterをにぎわしている。今日は重度の障がい者19名が命を奪われた津久井やまゆり園事件から4年目を迎える日。先日は京都で優生思想を持つ医師たちが、お金を受け取ってASL(筋委縮性側索硬化症)の患者さんを殺害したニュースが流れている。

相模湖ダム建設殉職者合同追悼式

ALS当事者であるれいわ新選組・舩後議員のコメントに胸を打たれました。事件を受けての見解、ぜひ皆さんに読んでいただきたい。当事者でなければ到達できない考えだと思いました。↓↓↓

京都府における事件について、報道各社から取材の申し出があったことを受け、舩後が現時点での見解を作成いたしました。

公表いたします。


事件の報道を見聞きし、驚いています。ただ、現時点では正確な事実関係がわかりませんので、事件の内容についてのコメントは控えたいと思います。

報道を受け、インターネット上などで、「自分だったら同じように考える」「安楽死を法的に認めて欲しい」「苦しみながら生かされるのは本当につらいと思う」というような反応が出ていますが、人工呼吸器をつけ、ALSという進行性難病とともに生きている当事者の立場から、強い懸念を抱いております。なぜなら、こうした考え方が、難病患者や重度障害者に「生きたい」と言いにくくさせ、当事者を生きづらくさせる社会的圧力を形成していくことを危惧するからです。

私も、ALSを宣告された当初は、出来ないことが段々と増えていき、全介助で生きるということがどうしても受け入れられず、「死にたい、死にたい」と2年もの間、思っていました。しかし、患者同士が支えあうピアサポートなどを通じ、自分の経験が他の患者さんたちの役に立つことを知りました。死に直面して自分の使命を知り、人工呼吸器をつけて生きることを決心したのです。その時、呼吸器装着を選ばなければ、今の私はなかったのです。

「死ぬ権利」よりも、「生きる権利」を守る社会にしていくことが、何よりも大切です。どんなに障害が重くても、重篤な病でも、自らの人生を生きたいと思える社会をつくることが、ALSの国会議員としての私の使命と確信しています。

2020年7月23日
参議院議員 舩後靖彦

↓↓↓

本日、津久井やまゆり園の追悼式はコロナ禍の下、開かれなかったので、現地に行って畑野君枝議員と田所相模原市議と、県議団で献花をしてきました。

黒岩知事はいまだにこの事件を語るとき、「怒り」を表現しますが、被害者家族でない限りこの事件は怒っている場合ではないと考えます。あの犯人を生んだ社会に生きる一人として。許しません、なんて言える資格があるのかなと思いながら。

・・・・・・・

もう一つ、相模原で重要な慰霊の献花を行いました。それは相模湖ダム建設で殉死された83名を悼むつどいです。これも今年は行われず献花だけが受け付けられました。日本の植民地支配のもと、中国や韓国からたくさんの捕虜が連れてこられ過酷な労働に従事させられて私たち県民の水甕は作られました。昨年は知事名の追悼文がなく、神奈川県代表という不思議な代読が行われました。加害の歴史に目を背けるのかと思ていましたが…

今年はなんと知事がほんの短時間立ち寄ったそうです。午前に津久井やまゆり園に献花にきてその足で来られた模様。それでも私は日本とアジアの歴史の相互理解の一歩だと思います。知ることから始まりますから。

相模湖ダム、津久井やまゆり園、そして京都の事件、どれもみな、人の命の重さを知らない所業で、命を落とした人たちを思うものです。私の住む国で行われたことです。合掌。


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