大山奈々子
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二つのスポーツ施設視察

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まず、藤沢のスポーツセンターを視察しました。子どもたちが幼いころサッカーの試合の審判員としてここ善行(ぜんぎょう)の地に来たなーと感慨にふけりながら。

教育委員会所管の県立「体育」センターが、知事部局所管の県立「スポーツ」センターとしてリニューアルされてミズノ始め、何社かの企業がPFI事業者として運営協力することになっています。リニューアルとともに利用料金が上がってセンターを使えなくなったという声も聞こえます。中には時間当たり倍近くになったものも。4月供用開始が7月まで延びました。

私たちはこの整備計画が持ち上がった時から、利用者に丁寧に説明すること、工事期間中は、代替施設を紹介すること、駅からセンターまでのアクセスにもバリアフリーにすること、利用者の負担増をもとめないことなど求めてきました。丁寧な説明がなされたとは言えず、代替施設に関してはそれぞれが探さなければならないという問題がありました。

センターへはかつてなかったエレベーターが設置され、各施設にはバリアフリーの配慮がされ、十分なスペースが設けられていました。みんなのトイレも個室の更衣室もあり配慮は感じられます。心配していた駐車場料金も障がい者は無料です。

ボクシングリングが!立たせていただきました。意外に柔らか。
競技用車いすは無料で貸し出しできます。タイヤは劣化を防ぐため外して保管。
手前に障がい者用スロープ。プールサイドは水面と同じ高さ。
波が反射して泳ぎに影響を与えることがないそうです。

ウエイトリフティングの試合に使われるところも!大学の体育でウエイトリフティングをやっていた私の過去が語られました。
上野議員が自撮り棒を駆使。ほぼ完全防音。視覚障がいの方のサウンドテーブルテニスなど聴覚をたよりに行われます。
ハンドボールの試合が行われていました。
最新の機器がそろった体脂肪率を図るマシン。決して数字が表示されたりしないことを確認して入ってみる。

場内のあらゆる機材にミズノの名前が入っていてミズノのHPにも自社施設のように県立スポーツセンターが紹介されていたりして、いい宣伝になりますねといった感じ。お隣の総合教育センターの施設として元来作られたという元体育センター。お金の有無を問わずスポーツに親しめる県民施設として、利用制限をかける際には利用団体にきちんと通知することなど求めました。


一方、午後にいった小田原市にある西湘地域スポーツセンターは、年季の言ったセンターでした。指定管理者に運営をゆだねています。息子と娘が通った幼稚園のスポーツ教室やサッカークラブも担当されているBSCさんで、思わず恩師の名をお尋ねしました。

こちらは駐車場や天然芝のニュースポーツ広場など無料で利用できるスペースが多く、公立の施設らしく、スケジュール表もいっぱいで、訪ねた時も多くの老若男女がスポーツを楽しんでおられました。

体育館にエアコンがないことなど改善しないといけないですが改築したにしても、なんでも受益者負担の名のもとに利用料金上げるのはやめてくださいねと。県も指定管理者も頑張ってほしいとの思いを伝えました。

使用料は無料です。こうこなくっちゃ。

ユニオン出身の上野議員は、指定管理者の所長が早めに出勤する話を聞き、労働条件をやはり心配していました。指定管理施設はその心配がいつも付きまといます。

新旧二つの施設を回り、やはりこれらはできれば県直営でできるだけ公共性を重んじて広く県民の利用に供してほしいと思いました。

特にリニューアルなったスポーツセンターの方は担当職員の方に民間と比べて少し安いんだから位の気持ちが垣間見えました。私は新横浜のフットサルコートで1時間1万円を10人のチームで割って1人1,000円も払っていましたが、例えばここでは半額とはいえ500円もするので1時間で終わらないので軽く1000円にはなります。税金で運営する施設で儲けようというのではなく、スポーツをお金の心配なく誰でも楽しめる施設であってほしいと切に思います。

2011年制定されたスポーツ基本法前文をご紹介します。

『スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利であり、全ての国民がその自発性の下に、各々の関心、適性等に応じて、安全かつ公正な環境の下で日常的にスポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、又はスポーツを支える活動に参画することのできる機会が確保されなければならない。』


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