予算委員会 保育所と学童保育に慰労金を
今年の予算委員は我が県議団では私一人となっており、したがって持ち時間も7分30秒という短さ。10月6日、それでも何とか要望を盛り込みたいと思いましたが、今回は知事答弁後に要望まで盛り込めず痛恨でした。いろいろな実態をお聞かせくださった関係者のみなさん、ありがとうございました。
論の展開としては、新型コロナウイルス緊急包括支援金の対象には医療機関や介護、障害、福祉施設だけであった。県が独自で対象を決められる地方創生臨時交付金を活用し、県としては院外薬局(法的には院内のものは調剤所と呼び、薬局というと院外を指すのだとか)に慰労金を支給することを決めた。
しかし、緊急事態宣言のもとの一斉休校の時も開所を求められた保育所学童保育はその労に感謝し、県として慰労すべき対象であるので今後さらなる交付金があれば増額してほしいという趣旨。答弁は国にもとめていくというもの。
私はそもそも質問に至る前の勉強会で、担当課が学童や保育所の窮状を知りながら、財政課が追加の予算要望を募った際に手上げをしなかったことについて問うてみました。対象が多いことが理由だとやはり。学童などの窮状を語ろうとすると、「分かっています」と。わかっているなら一番わかっているご担当が手上げしなくて誰ができるんですか。みたいなやり取りをしました。1100億円の財源不足が出るといわれている中で、要望をあげることも勇気がいるでしょうけれど。
最後に言えなかった要望部分を貼ります。
国へ求めるとの答弁でした。国に対してももちろん強く求めていただきたいと思います。しかし、そもそも学童保育や保育所のご苦労は知事が発した緊急事態宣言に起因するものです。
学校を一斉休校にする中で、開所し続けることを求められ、子どもたちの居場所となっていただきました。学童保育でも保育所でも、一日中消毒をしているような状況に加えて、接触を減らす遊び方など通常と異なる工夫と緊張がいります。
学童保育では午前中から子どもたちがあふれ、近所の学校の校庭などを開放するよう求めてもかなわない地域がたくさんありました。子どもたちが集まっていること自体に批判を受ける空気感の中で、いつもの公園に連れていくのにも子どもたちを分けて別な遠くの公園まで連れていくグループをつくったり、感染を恐れて休むスタッフもいたりして、常勤の指導員さんは一斉休校の間はほぼ休みがとれなかったということです。
保育園で預かれる子と預かれない子と線引きをするストレス、保護者対応も繊細な気遣いが必要とされました。これらの苦難を把握しているからこそ、他の自治体では国に頼らず慰労金を決めました。本県は対象が多いからという判断もあったと思いますが、人口が多い分、他県より財政力もあります。コロナ禍において、本県の子どもを守りぬいてくださっている方々に公正に速やかに慰労金がわたるよう県独自の支給を検討いただくよう重ねて要望して質問を終わります。