平塚市龍城ヶ丘の海街フェスに参加
5月らしい晴天で、浜にはたくさんのサーファーの姿もありました。
平塚市がpark-PFI手法を使って整備する龍城ヶ丘プール跡地公園化計画の中に樹林帯の大規模伐採が含まれているため、地元では8000人超の署名が集まり3つの自治会でも反対しているという例の問題。市議会の中で虚偽の説明がなされたり、アンケートに明らかな不正が見られたり、それを議会で取り上げた松本議員に不当な懲罰動議がかけられたりとかなり強権的に進められていることが明らかです。
県では伐採を阻止するためにこの樹林帯を保安林として指定するよう要望が出されていたことに対し、私たち共産党県議団は市民要望に応えるよう求めてきました。私は環境農政常任委員として、市民の皆さんの綿密な調査結果など示しながら、保安林指定の妥当性を指摘しました。上野議員は建設常任委員として、海岸法との関係を問いました。国会にも行き農水省国交省の見解を聞いたり、植生学の世界的権威である藤原先生のフィールドワーク含め現地視察はすでに3度行っています。神奈川県の自然保護協会の方も賛同してくださっています。
しかし結果は不指定。なんと現状、海岸法で適正に管理されているから。平塚市の、近く伐採する計画を把握していながら現状は大丈夫だからという謎の理屈です。引き続き住環境を守る取り組みが必要です。平塚市議会では超党派の取り組みになっているとのこと。このフェスは樹林帯を愛する皆さんによって運営され回を重ねるごとに人の輪が広がっているそうです。私は昨年からあこがれていて、フェスには今回初めて参加しました。木陰のある場がこんなにも人々を癒すのかとそして老若男女いろいろな形で樹林帯と木浜を愛する様子を見ました。
冒頭、ご挨拶させていただく場面がありました。そこでは3人の自治会長さんがお話をされました。本当に、話に聞いていたように、3つの自治会で樹林帯伐採を反対しておられることがよくわかりました。
私はだいたい次のようにお話ししました。
「私たち共産党議員団は全員こちらの龍城ヶ丘問題には心をつないでいます。なぜなら民主主義に関わるからです。私は横浜ですがカジノ問題も同じ構図です。市民の声を無視してすすめることは民主主義を理解していないということです。
新型コロナウイルスも人間が蝙蝠の生息域を侵して経済活動を行った結果、ウイルスが拡散したという説もあります。県内でも営利第一で環境破壊がおこなわれている現場が多々ありますが、人間が万物の霊長だからといって生物多様性を破壊することは許されません。
神奈川県が地元の皆さんと一緒に守り育てた樹林帯をこれからも守っていけるよう超党派で取り組みたいと思います。」
波の音を聞きながら、海辺や樹林など自然の魅力を知っていくこのイベントは昨年600人の参加があり、今年は千人をめざすとのこと。平塚市長も県知事にもここに来てほしい。皆さんの海街愛を肌で感じてほしい。このフェスを実現する力は穏やかな暮らしを守りたいという実にささやかな願いがかさなりあって確かな絆へと成長したものになっています。
・樹林帯の歴史、後背地の環境を守っているエビデンス、塩害の調査結果、運動について、自然の魅力を知るスタンプクイズラリー、蓄音機のコンサート、ギターの弾き語り、お話の読み聞かせ、アクセサリー販売、キッチンカー、樹林のそこここに手作りのガーランド(小さなペナントのような)ウミガメのはく製もありました。こんな空間を共有できる子どもたちは幸せだなと思いました。