卒業式入学式での日の丸君が代の強制やめよ
県内の弁護士のみなさん、他諸団体で構成する「憲法改悪阻止神奈川県連絡会議」のみなさんとともに、標記を趣旨とする申し入れを県教育委員会に対して行いました。教育局の場所は新しくなった東庁舎に変わっていますが、私は今回初めて足を踏み入れました。
さて、日の丸君が代。
毎年の申し入れではありますが、県教委は、本当に内心の自由を侵害することを行っています。
国旗国歌法が定められたとはいえ、国から求められてもいない式典の日の丸君が代の実施状況について学校に報告書を求めています。日の丸はどこに飾ったか、演奏は生か、テープか。それ、ハレの日に必要な情報ですか??
弁護士の先生たちは人権問題の観点から、淡々と話をされました。式典で呼ばれて起立を強制される強烈なストレスも語られました。私は国民主権の国で天皇主権の歌詞を歌わせることに、特に社会科の先生は矛盾を感じるのではないか。教えたことに誠実であろうとすればこそ、起立するわけにいかないというのは当然。教え子の門出を祝うおめでたい席にそのような葛藤から式場に入れない先生の胸中を考えるべき、などと話しました。
またかつて教え子の在日韓国籍の生徒が日の丸の掲揚を本当に嫌がったこと。日本の加害の歴史と不可分なこの旗の意味を知るべきで、ドイツもイタリアも敗戦後旗のデザインを変えたのだということなども話しました。
県内の学校の中には在籍する外国籍生徒の国の国旗を掲げる素敵な学校もあるということです。そういえば、高校教師時代、日の丸掲揚が義務付けられて、職員会議で「国際感覚を身につけるため」とかわけのわからない説明がされたなあ。当時の社会科の先生が「だったら万国旗をかざるべきでしょう」といってたことも思い出しました。
前例踏襲が行政にありがちですが、昨年も今年もコロナで君が代は斉唱しないことになっています。人権尊重の生徒の未来を祝福する式典の在り方を見直すなら今です。
(ここの屋上に横浜3塔を見晴るかす、レストランが作られると聞いていましたが、それはまだ準備中で開店の時期が見込めないそうです。というわけで県職員は新市庁舎が回収が始まって以来数年にわたって食堂がない状況です。福利厚生の面から大きな問題だと考えています。新しいレストランが観光客誘客の観点のみならず福利厚生の観点から安価で利用できる場所としていただきたいと思います)