桜木町で「ともに生きる」チラシを撒くけれど
2016年に発生した津久井やまゆり園事件をきっかけに策定された「ともに生きる社会神奈川憲章」詳細はこちらです。
毎年この「理念」を普及することばかりが強調されることに疑問を感じつつ、私たちは行政側と議員が一緒になって命日が近づくころ、チラシ撒きを行います。理念の普及にもそれなりの意義はあると感じ共産党県議団からも誰かが参加します。昨日20日は私が桜木町行動に参加しました。交代で1分ほどマイクを持つのですが、私が話した中身をお伝えします。
ご通行中の皆さん、こんにちは。日本共産党の大山奈々子です。津久井やまゆり園の凄惨な事件から7年目を迎えようとしています。県立の施設で起こった事件であることを重く受け止め、私たちはここで、県民の皆さんと一緒にともに生きる社会を実現すべくその理念をお伝えしようと、県職員、超党派の議員が一緒に「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念をお配りしています。
神奈川県はかつて福祉先進県と言われた歴史があります。憲章の理念を広報するのみならず、県の施策に生かしていくことが必要です。現在、(当事者目線の←という言葉をつけること自体が当然のことなのにおかしい、という声を受け、これは語らず)障害福祉推進条例が検討されていますが、私たちはここに、障害者権利条約に謳われる当事者参加が必要だと考えています、Nothing about us,without us.私たち抜きに私たちのことを決めないで。この精神を実現するために、条例策定段階から当事者の参画が必要だと求めています。また、財政的な裏付けが必要なので、努力義務ではなくしっかり予算を組んで福祉計画を推進していそうそういったことを求めて生きたいと思っています。
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とは言いながら、県は障害者の声は聴くというけれどそれは意見を聞くだけであって策定段階から参画を求める姿勢ではないのです。これは多くの施策で見られる問題であり、常に意識していかなければいけない問題だと思います。
チラシ撒き終盤に声を掛けてくれた方がいらっしゃいました。手にはチラシ。「これは…どういうことですか?」「あ、えっと、こういう覚悟で神奈川県は頑張りますという決意をお示ししているものなんですよ」「そうですか、私も障がい者なんですけど…わかりました…」この方の……に込められた思いを私たちは受け止めることが必要です。理念だけ並んでいるチラシに戸惑われたことと思います。県が何をなすのか、ここが問われます。ここに魂を吹き込むのが議員の仕事だと心しています.