産経ニュースがひそかに訂正”(-“”-)” 安倍氏哀悼決議
反対討論についてはすでに動画でお伝えしていますが、7月21日の本会議に次のような決議案が諮られました。
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私たちは反対し、私が討論に立ちました。
「私は日本共産党神奈川県議会議員団を代表して,本会議に提出のあった「故安倍晋三元総理大臣を悼み暴力には屈しない決議(案)」に反対する立場から討論を行います。
本決議案に盛り込まれた趣旨は 2 点あり、「安倍元首相への哀悼の意の表明」と「言論及び政治活動の自由を守り、暴力に決して屈しない意思の表明」です。後者は大いに賛同するところです。
日本共産党は、安倍元首相が無法な銃撃で殺害されたことに対して深い哀悼の気持ちを述べ、この暴挙への厳しい糾弾を表明してきました。政治的立場が違っていても、亡くなった方に対しては礼儀をつくすのが、わが党の立場です。
しかし、哀悼の意は心情的問題です。二元代表制において、議員は個人であると同時に、県民の代表としての意味を有します。そうした議会において、「哀悼の意」はそもそも決議案に盛り込むことはなじまないと考えます。多様な考え方の県民がいる中で、亡くなった方への思いを他者が勝手に代弁することは許されないからです。憲法が保障する「内心の自由」を侵害することになりはしないか懸念されます。憲法を遵守する立場からもこの決議案に反対することを表明して反対討論といたします。」
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審査の結果、神奈川ネットとうちだけの反対で決議案は可決されました。
そうしたらなんと当日のうちにWEBの産経ニュースに以下の様なフェイクタイトルが出ました。
これはひどい、決議の趣旨を書き換えている。案の定、Twitterには「やはり共産党は暴力革命をめざすのか」「公安監視団体はこれだから怖い」などと共産党への悪口が500件以上列をなしていました。とりあえず消そうと、Twitter社に報告して非表示の措置をとりましたが、ニュースサイトそのものは残っているわけで拡散していきます。
「銃撃非難決議ではない!虚偽報道は訂正を!」とが私たちは記者クラブを訪れ、抗議しようとしましたが産経の記者とはすれ違い続き。4回も訪問するうち他社の記者に問題が知られるところとなり、「これは…」と苦笑する記者も。
事実を曲げてまでセンセーショナルなタイトルをつける報道姿勢は黙っておくと同じ事が起きる、と電話で連絡がとれた記者から書き換えた元の部署を聞きだし、抗議。記事の中身は共同通信の配信で、紙媒体はそのまま、web版のタイトルだけが書き替えられたものだとわかりました。
私たちの抗議を受けて、WEBニュースのタイトルは当初の共同通信のものにこっそり書き替えられました。
私たちは虚偽報道に至った経緯を明らかにし、謝罪せよと求めましたがそれは勘弁という姿勢でした。勘弁できる話ではありません。共産党は始終こういうフェイクに晒されていますが、きっちり抗議することが再発を抑止することに繋がります。心掛けたいと思います。