大山奈々子
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受験生をねらった痴漢の加害防止と被害救済の強化に関する申し入れ

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13日、党国会議員団から緊急に呼びかけがあり、14、15日の共通テストの日をねらった痴漢行為を扇動する動きの中で、全国的な対応を求めるべきとなって、参議院議員会館に集まりました。神奈川県議団としては、神奈川県警に依頼して昨年も今年も特別警戒態勢を敷いてもらうことができましたが、国段階でやれればもっとたくさんの被害を防げると思い参加しました。

県外の都道府県議と場を同じくして申し入れを行う機会はそうそうないので、いろいろ学ばせていただきました。国会議員のみなさんは必ず答弁を詰める感じがあって手強いなと感じましたし、地元の犯罪発生数をきっちり把握して参加された県議の発言は説得力がありました。

私としては県議会で求めても叶わなかった部分を求めたりしたのですが、求めた施策が全国的に影響を及ぼすダイナミズムを感じました。

やり取りの冒頭、田村副委員長から「(試験の日は)日頃、満員電車にも乗りなれていない方が電車に乗っていく、巡回できる体制をとってほしい」と発言があり、さすが受験生によく寄り添った視点だと思いました。はじめに申し入れの中身に一つ一つ回答がありました。

国交省からは、

「女性専用車両が昨年4月で全国32事業者89路線に導入されてきた、車内の防犯カメラの設置やポスターの掲出、車内放送で痴漢撲滅キャンペーンに取り組んでいる。受験シーズンには警視庁と連携してこれらを強化し、巡回強化していることを周知している」

警視庁からは

「受験期間だけにかかわらず効果的な情報啓発を行う。抑止と検挙の両面で強化を図る、駅と関連施設の警戒強化をし、私服での対応など強化している。警察自体もSNSなどで連帯を強化する」

内閣府男女共同参画局へは

Q.「Active Bystander(行動する傍観者)」という言葉を紹介しているように、周囲にいる人たちに働きかけが必要、というリクエストが出された。)

「痴漢に特化したものではないが加害の防止、被害者の支援啓発メッセージとしては伝えてきている、痴漢という問題には電話での対応など広報関係省長と連携したい」

Q. (相談機関の更なる広報が必要)

「ワンストプ支援センターで相談支援を行っている。」

警察では

「痴漢に特化した相談窓口はない#8103(ハートさん)専用の窓口がある。一般の警察相談も#9110で行っている」

文科省は

「共通テストの日の卑劣な書き込みに関し、救済をしっかりやっていく。現状、痴漢の被害に限るものではなく列車の遅延や雪の影響など交通の障害その阿多やむを得ない事由で受検ができなくなる場合は追試験の設定を行う。受験生の方々には会場に連絡していただいて適宜相談をいただく、受験票や受験上の注意喚起の中に今のようなことを書いている。大学入試センターのHP上でも受験票を送った後でも情報をアップ祖いている 昨日、周知の内容をだした。警察と連携をとりながら、大学入試センたーでは、事件の中に痴漢被害も例示している。

高校入試や中学入試公立高校など適切に実施されるものとなっているがそちらについても大学の入試に準じて対応を考えていきたい。一律のものがない。 各実施者の方に裏をとれていない(注:教委のことかと)

内閣府へ

Q.痴漢撲滅パッケージは本年度中の策定を行うということだがいつごろか

「もうすぐ、か年度内」

ほぼ、すべてのやりとりを記録していますが、夜が更けてきたので特徴的なこちらの主張を紹介します。★は回答。

・被害者の注意を喚起するのではなく、痴漢は犯罪だということを周知すべき。アナウンスの中身を承知していないという回答に加害行為をやめさせる強力なメッセージを。痴漢は犯罪ですとポスターに書いてあるが字が小さい。

・女性専用車両を増やしてほしい。

・女性専用車両はシェルター、その意義が共有されていない。大阪ではQ&Aを作成している

★工夫の余地があれば考えていきたい。

・痴漢の検挙件数は把握していても相談件数の把握がないのは問題。

★把握の仕方は検討したい。

★痴漢の相談件数被害件数は基本的には都道府県警察からくる、県の基準を設けて相談剣するや認知件数など実態把握の方法を検討したい、。

・痴漢撲滅パッケージはいつ出てくるのか受験シーズンだからこそ出せばインパクトがある。強力な発信を

・国として対策を義務化するくらいの姿勢で臨んでほしい

・パッケージに加害者の救済プログラムを位置づけてほしい

・責任ある政治家からメッセージを出すことが大事、電光掲示板にでも大きく出れば影響力がある。

法務省から

「受刑者への更生プログラム平成18年から子どもや痴漢など反復性の多きものに対応できるプログラムにした。★今度地方公共団体との連携など検討していきたい。受刑者にならなくても再犯防止のノウハウを自治体にも共有を。更生プログラムに入らないと再犯を止められない。

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それぞれの自治体で痴漢問題に取り組んできた人たちだけに一つ一つの発言が説得力を持ちました。

私からは、大学に痴漢被害の救済策があるなら、公立学校でも実施できるよう都道府県教委と連携を、と求めました。それはそれぞれの判断、と言われたので通知くらい出せるでしょう。と求めました。

また、神奈川県ではすべての事業者が車内放送にきょうりょくしてくれたわけではなさそうなので、さらに協力事業者を増やしてほしいこと。

被害を目撃した人が付き添っていった場合に大変な時間をとられるときいた。しかし後日聞くこともできるとも聞いた、第三者の協力が得られるように駅員に訴えた場合の拘束時間を短くすること、都合のいい時間を設定して後日聴取することもやっているというならそのことを周知することが大事と求めました。

また、要請文中のアクティブバイスタンダーは本当によくできた動画。目線を遮るだけで被害を救えるなどこれをリンク張ったりできないかというと、民間の動画をですか?と聞かれたのですが、すかさず田村さんが内閣府で作ってもいいんですよ。とアシスト。この一幕は県議団でもあったなーと思いつつ。

(みなさんも性教育ユーチューバー、シオリーヌさん作の「アクティブバイスタンダー」ぜひご覧ください。私が議場で何場面か紹介したものです。)

たくさんの省庁をこの時間に要請して設定してくださった秘書さんたち大変だっただろうなと今回も思いました。国民の苦難を救いたい、軽視されてきた痴漢という性犯罪を許さない、という必死な思いが参加者から伝わる場でした。

神奈川県でも取り組まなけばならない課題がまた見えてきました。がんばらなきゃ。

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