大山奈々子
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えがおまつりで知った福祉課題 福祉爪ケアと小児がん

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地元港北区のフリーペーパー「えがお」を発刊されている方が中心となって企画運営されているえがおまつり。9月7日。今回は第6回を迎えました。舞台でのさまざまなパフォーマンスに加え、福祉団体が出展されるいろいろなブース。寄付につながるレモネードスタンド以外はすべて無料という太っ腹企画です。楽しませていただきました。写真は港北公会堂のホールで作業所のスタッフの方と。イベントのコーラス、コールマリーンの皆さん。岸根囃子のみなさん。

今日は大事な政治課題を教えていただくことができました。

①一階には介護や税に関する相談コーナー、レモネードスタンドは高田地域の子育てカフェ「こゆず」のみなさんが取り組んでおられました。

こちらをご覧ください。【高田】子連れOKのカフェ「こゆず」 – ココマップ (kouhokushakyo.or.jp) こちらはレモネードスタンドの活動を通じて小児がんに関わる全ての方を応援されています。小児がんは15歳以下の子どもの病気の死因のナンバーワンなのだそうです。

スタッフのお子さんが小児がんの治療を受けながら「病気を知ってほしい」「小児がんをなくしたい」「治る薬がほしい」といつも言いながら、本人の意思でいろいろな啓発活動に関わり、小児がん支援のレモネードスタンドや居場所カフェこゆずの店員として活動されていたそうです。過去形なのは…先月8月に亡くなりました。…この紫穂ちゃんの遺志を継いで、みなさん頑張っておられます。

そんな中で聞いたお話です。患者さんが治療の中で様々な障害を負う。(歯がなくなる、低身長になる、トイレが近くなる、腎臓が悪くなる)のに、障害者手帳を取得できないそうです。そのことがどういう影響があるかというと、車いすを使わざるを得なくなっても、例えば遠足にいくのに補助者が配置されない。親が呼ばれる。車を使わない親の子は遠足などの行事参加を断念せざるを得ない。教室の階を変えるだけでも親が呼ばれる。障害者手帳の対象にしてほしいとの声がありました。いろいろな支援の対象に入るためには障がい者手帳の取得が条件になることがあります。

二階ではネイルやメイクや木工、ゲーム体験絵手紙体験など行われていて、私はかつて毎月のように描いていた絵手紙を久しぶりに教えてもらって描きました。古くなったように見えたトマトを新鮮に見せる術を教えてもらいました。

そしてネイル体験中に…みなさんはプロの方々ですかと訊いたことがきっかけになって、また福祉の課題を知りました。私にネイルを施してくださった方はプロのネイリスト。そして同時に、福祉爪ケアの協会を立ちあげて介護士さんや看護師さんが受講されているとか。この日はそのみなさんが来てくださっていました。

介護が必要になると足の爪のケアが行き届かなくて爪がカタツムリのようになることさえあり、それが原因で歩けなくなることもあるとか。この先生のお父さまも歩けなくなられそうです。「自分がネイリストやっているのに気づかなったんですよね」このようにご家族の経験をきっかけに社会的に貢献できる活動に取り組まれる例をきくたび、尊いなーと思います。訪問介護のケアのメニューに爪切りが入っていないのだそうです。「それじゃ、爪を切ってくれる方はいってみればご厚意なわけですか?」「そうなんです。」爪ケアを意識し、介護メニューの一つに組み込むことが大事だと思わされました。国会議員に伝えなきゃ。

そして身近な介護ヘルパーの仲間に聞くと、爪を切るのは難しい。失敗して爪をはがしてしまったりという事故ある。訪問看護師さんは出来るけれど、訪問介護士はやってはいけないことになっている。けれどそれをメニューに組み込んでしっかり研修することが大事だと思う。とのことでした。今周りの介護事業所では、周りの最低賃金があがっているのに、介護報酬の引き下げで賃金が下がっているひとたちもいて、周りと比べてもやってられないとやめる人が相次いでいる。低い時給に加えて、移動の時間は一切出ないので家に居る間だけの計算。朝から6時間移動含めてがんばっても正味家にいる3時間分くらいしか出ないこともある、という実態を聞きました。介護事業所の倒産も相次ぐはず。

などなど楽しみと学んだことを書いたのでまた長いブログになりました。自身の備忘録なのでご容赦を。


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