一般質問 核兵器禁止条約
【書き起こし未定稿】大山議員の一般質問と答弁
大山奈々子議員一般質問
大山議員:大山奈々子です。日本共産党神奈川県議会議員団の一員として質問いたします。
質問の第一は国際平和についてです。
はじめに核兵器禁止条約と平和についてです。
本日は奇しくも核兵器の全面的廃絶のための国際デーにあたります。平和への思いを込めて質問いたします。
核兵器禁止条約に関しては私たちは2020年までに二度、条約の批准を求める質問をしてきました。
近年、核戦争への危機感が高まったことにより核廃絶への機運も醸成されてきています。2024年には条約批准国が70、署名国は93か国に上っています。 この夏の広島平和記念式典での広島市長の挨拶では、為政者が断固とした決意で対話をするならば、危機的な状況を打破できるとする例を挙げ、日本政府に締約国会議へのオブザーバー参加を呼び掛けています。2023年にはアメリカの核を国内に置いているドイツやベルギーなどNATO加盟国もオブザーバー参加をしています。
また、心強いことに第二回会議には広島県知事が参加しています。広島県としてサイドイベントを開催し、その議論の中では、核兵器産業には、多くの資源が投入されており、この資源を教育、衛生、飢餓、気候(変動)など地球の持続可能性を高めることができる分野に再配分することができれば、より公平で正義に基づく世界を築くことができる。というような意見もあったということです。
さて、来年は被爆80周年です。被爆者の平均年齢は、約86歳となりました。被爆以来79年、差別と偏見に苦しみながら、体の不調と闘いながら、核兵器の廃絶と被爆の実相、非人道性について世界の人々に伝え続け、核兵器禁止条約実現・発効にかけがえのない尽力をされた被爆者のみなさんです。これまでも県は、被爆者援護・支援のため行政としての役割を果たしてきていますが、被爆80年の大きな節目に、いっそうヒバクシャの体験を伝え、核廃絶を進める取組が必要です。
そこで知事にうかがいます。議論をすることが核廃絶への道だという声に応え国に対し核兵器禁止条約の批准を求めること、少なくとも来年2025年の3月に予定されている核兵器禁止条約第3回締約国会議にはオブザーバーとしてでも参加を求めるべきと考えますが見解をうかがいます。
また、2025年に被爆80周年を迎えるにあたり、本県の平和の取組を強化し、被爆者を励まし、体験を伝え、核廃絶を加速するための取組が必要だと考えますが、見解をうかがいます。
【答弁】
黒岩知事:大山議員のご質問に順次お答えして参ります。国際平和についてお尋ねがありました。まず核兵器禁止条約と平和についてです。はじめに核兵器禁止条約の批准及び条約締結国会議のオブザーバー参加についてです。核兵器禁止条約について国は核兵器のない世界への出口とも言える重要な条約であるものの、核兵器国は 1カ国も参加しておらず出口に至るまでの道筋は立っていないとの見解を示しています。また国は唯一の戦争被爆国として核兵器国を関与させるよう努力をしていくと表明していることから、県としては国の動きを注視してまいります。
次に被爆 80年に向けた県の取り組みについてです。核兵器の廃絶と戦争のない平和な社会の実現に向けて昭和59年に神奈川非核兵器県宣言が県議会で議決されたことを始め核実験への抗議活動を行うなど 様々な取り組みを進めてきました。来年の戦後被爆 80年に向けては語り部による被爆者体験の伝承など県民の皆様への非核平和に関する啓発を中心に地域からの取り組みを進めてまいります。
【要望】
次に核兵器禁止条約と平和についてです。核兵器禁止条約について重要な条約だという受け止めがありましたが、私たちが最初に質問に取り上げてから 7年経ちました。世界情勢は核兵器使用の緊迫度を増し、一方でNATO 加盟国まで危機感を持って核兵器廃絶への真剣な議論の場にいるというのに、□被爆者の方々の命が尽きる前に、少なくともあなた方の思いは神奈川県がしっかり受け止めました、というメッセージとして国を後押ししていただきたいと思います。来年の 80周年の記念行事に関してはご検討いただいているということなので被爆者の方をしっかり励ませるような形の行事にしていただくことを求めます。
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しまった!要望の□部「知事の認識に発展がないことに驚いた」ということを原稿に書いていたのに抜けてしまったようです。 何度か見直しをしたのに…。