未病政策の拠点 殿町キングスカイフロントへ
会場入り口で知事が私をみつけて「お。全否定じゃないのか」(書いてみると、この口調はどうなの?(笑))
私「ええ、全否定ではないですよ。何が行われているか見てみないと」
この地域は京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略特区に指定されています。HPによると、「神奈川県、横浜市、川崎市の3自治体で共同提案し、平成23年12月に国に指定されました。
京浜臨海部に集積する産業基盤等の地域資源を最大限に活用しながら、医薬品・医療機器産業を活性化させ、国際競争力の向上、関連産業や中小企業等への波及効果を引き出し、経済成長とライフイノベーションの実現に向けた取り組みを推進します。」

私が決算審審査の際に述べたことは以下です。
「四つ目に未病政策についてです。
県が進めようとしている未病関連施策は産業支援であり、未病サービスや関連商品の消費を促す取組です。本来、健康増進のために、県が優先して行うべきことは、市町村が行う健康診査や健康教育、がん検診、実施率全国最低レベルの特定健診や特定保健指導等、科学的なデータに基づいて行われる様々な取組を支援することです。県民に健康意識を高める行動変容を求める前に、知事自身が産業支援ではなく、直接的に県民の健康増進を図るよう政治姿勢の変容を求めます。」
私たちはこのようなスタンスで知事の肝いり政策を批判してきました。それでも川崎市の殿町地区、愛称キングスカイフロント(羽田空港に近い利便性も謳っています)で開かれるシンポジウムには参加してみることに。
未病シンポジウムのテーマは膝ということで、膝に課題を抱える先輩と一緒に参加しました。未病についてはこちらに。知事はこのキャラクター、未病マンまで作成し、力を入れています。シンポジウムはこのようなプログラムでした。大学や企業の最先端医療への取り組みが紹介され、例えばIPS細胞を用いた人体の形成は外形だけなら100%可能になっている話だとか、技術の進化をまざまざと感じましたし、京都の島津製作所の企業理念など感動的な話も伺えました。かつ、研究成果を実装する際に関連企業と連携しやすいこういうプラットフォームの存在の意義は理解しました。
しかし最後にパネリストたちのまとめの中で、未病の拠点があることに感謝する研究者もいる中で、県民への視点が語られましたが。副知事などは、がんばって病気にならない取り組みをする人たちが恩恵を受けることが大事、それは国民皆保険という考え方ではなくて、自由診療の枠組みで。医療機関がつぶれていく中で病気に至らないために努力する県民がアクセスしやすい仕組みの構築が大事。というもの。お金があってサプリを買うことができたり、高度な予防医療を受けることができる層にしか目がいかないのか疑問でした。
意義は感じるものの、財政難を強調し、必要な福祉施策が滞っている中で地方自治体が取り組むべきことかという疑問が残ります。決算審査の中でもこの殿町にあるヘルスイノベーションスクール県立保険福祉大学大学院の学生ひとりに1千万円以上支援していること、広大な敷地を借りていることに批判的な意見が出され、これは見直される旨、答弁がありました。未病施策は県職員・議員・地方の自治体職員から知事が変わったらなくなる事業ではないかとの声も聴かれます。施策のスクラップ&ビルド(見直し)が必要です。





