少人数学級の提言をもって県教委訪問
衆議院議員になった畑野君枝さんとごとう真左美、木佐木ただまさ両県議予定候補とともに県教委に出向き、共産党の少人数学級の推進をはかる提言をお持ちしました。
交渉の場ではなく党の少人数学級拡充への展望を示し、ともに取り組みましょうと働きかけ、県教委としての意見を聞く場です。
私たちはやはりそれぞれの地元でつかんできた保護者や教員からの少人数学級を求める声を伝えました。
私はそれ以前に標準定数に満たない教員の採用を増やすべきではないかということ、横浜市内で、入学式に担任がいない事態、先生が病んで長期休暇に入っても2か月も担任が配置されない例、校長の一番の仕事は先生さがしだと校長先生たちが語った例、臨時任用の先生は熱心に仕事すればするほど採用試験の勉強時間が取れないジレンマに悩み、次年度の職場が決まらない不安にさいなまれている例を伝え、市側は県が教員採用を抑えているといっているがそのような事実は、と聞きました。
県教委側は、「採用権は市にあり、県は県費をだすだけで採用を控えるような示唆はない」としたうえで、「広い視野で採用計画を立てる。児童数の減少に対応する必要もある。また教員の定年と年金受給の間にずれがあり、それを埋めるために再任用の枠もとらねばならない」と回答。
私は提言の中の世界各国の1クラスの児童数を示し子どもの数が減ってもそれは理想的な環境にちかづくだけのこと。さらに新採は若者の雇用にも資するところがあり、控えすぎて担任がいない事態は問題とお考えではないかとさらに質問しました。
畑野議員が「その問題、どう解決すればいいでしょう」と。こういう聴き方なら、詰問調ではなく相手の思いを汲めるものだと学びました。
これにはその担任不在の実態をつかんでいないという回答がありました。このあたり改めて先生方にも改めて問題を聞き取り、伝える役割をしなくてはと思いました。
畑野議員は首相から前向きな回答も引き出した、国の方で推進できるよう努力すると伝えて懇談は終わりました。
国も県も市もそれぞれのところで世界水準を意識し、切実な声を受け止めて努力するならば改善していける問題です。改善されてきたのですから。
その意味でこのあと、県の小中、高校それぞれのPTA連合会にも資料を渡しに行きましたが、こういう政策提案を通じて世論を喚起し、共闘を広げる地道な活動が共産党の真骨頂だなと思いますし、私の好きな活動の一つです。
この日23日は日本共産党神奈川県委員会の副委員長とともに行動しました。2012年このU副委員長とともに、神奈川県の「緊急財政対策」問題で県立の図書館や美術館、博物館など削減対象となった施設を回って議会で起こっている事態をご説明し、実情を聞き取った日々を思い出しました。どの施設の人も当局から説明なく削減対象になったことに戸惑いを隠せず、誇りを持って仕事をしてきたことがこのような形で損なわれようとしていることに静かな哀しみをもっていらっしゃることがしみじみと伝わりました。
依然として削減対象になっている施設があります。守っていく力が欲しいと思います。