大山奈々子
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文教常任委員会での質問 5月21日 本会議22日

ブログコメント2

議会では一般常識と乖離した言葉遣いがあります。

「質問」というから質問かと思っていたら、知らないことを質問するなと言うのだそうです。自分の調査と、所管課からのヒアリングで自論を構築し、課とのやり取りを通じて問題や方向性を県民に明らかにする場と考えるのだそうです。これもなかなか事前にはこの理解に到達できず、いろいろな人から聞き取ったことです。試行錯誤です。

21日の議題はかながわグランドデザインと箱根問題に関する報告。その中でも文教分野でしっかり質疑が行われるということで、私は持ち時間が15分と定められており、(多数会派は長くなるというのが果たして公正なのか、ここも問うていきたい課題です。)どれだけできるかわからず事前にいろいろな課から説明を受けることにしましたが、あんまりあれもこれもと説明してもらったので、この中でどれを中心にされますかと軌道修正してもらった次第。

校舎の耐震工事のこと、インクルーシブな教育のこと、特別支援校の過大規模化、教員採用のこと、クリエイティブスクールのこと、逆さま歴史教育のこと、高校の統廃合のこと…。

結局本番では、以下の三つを質問することになりました。今まで教育委員会には散々申し入れをしてきているので、少なくとも私の方が覚えている職員さんがあちらにもこちらにもいらっしゃいました。

①耐震補強工事。県立武山養護学校が危険な三つの活断層の上に立っている。耐震補強工事のスケジュールに優先的に組み込むべきである。

A. 優先すること(かどうか?)をふくめて検討する。

追加、これは事後に調べたものです。

三浦市の資料(地震調査研究本部 詳細法震度分布)より。

この真っ赤になっている3本の活断層の上に肢体不自由児が通う武山養護学校があります。

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≪三浦半島断層群主部/武山断層帯≫
 地震の規模  : M6.6程度 もしくはそれ以上
 地震発生確率: 30年以内に、6%~11%  地震発生確率値の留意点
 地震後経過率: 1.0-1.4  地震後経過率とは?
 平均活動間隔: 1600年-1900年程度
 最新活動時期: 約2300年前-1900年前

ということで、そろそろ周期的には大きな地震が来る可能性が高いのです。

 

②特別支援校の過大規模化解消のためにどういう取り組みがされているか。

A.新設2校、???3校。(控室に資料があり、後日。)

そのテンポで問題が解消できるのか。

A.十分ではない

 

③そこで懸念されるのがインクルーシブ教育。予算は十分なのか。先行例があるヨーロッパでは障害児と障害を持たない子たちが共に学び合うことで効果をあげるというその理念の具体化のために10倍もの予算を要すると言われている。

A.できれば普通校で学びたいという子たちの思いに応えたい。予算もつけていこうと(具体額の提示なし)

本当に理想的に実現できるなら全国に先駆けていい例となる。しかしそもそも緊急財政対策の論議の中から生まれてきた施策、そこに不安がある。(自民党議員からも懸念が出されていたように)人も予算も不足している中でひとまず特別支援に行く子をなんとかしようという発想では困る。しっかりと予算を確保して取り組んでほしい。

 

④そもそもともに学び合うべき子がドロップアウトしてしまう背景には、40人学級の害がある。少人数でていねいに対応すれば共に学んでいけるのにそれができない規模だから特別支援が必要な生徒が急増しているという現状を踏まえて、国を待たず県として少人数学級を実現するお考えは?

A. 国の法制度の中で…云々。

(自民党の議員からもいじめや不登校など負の面にも目を向けた計画をというご発言があった。)港北区の校長先生方との話の中でも、それらの課題解決には先生の数が必要だということをどなたもおっしゃった。

国の法制度を待たず県の条例でやれないか。

A.あくまでも…柔軟な対応を国にも要望している?

(このあたりで委員長から時間を注意される)

 

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こうして振り返ると、時間が足りない。④は性急だったかもしれませんね。特別支援と通常のグレーゾーンの子たちのことが話されたのでつい。もう少し練り直して提案します。

数々の申し入れの中で私の弱点として意識していたのが、お願いに対して返答があった時、さらに強く求める姿勢。念を押して終わりにする、これは多くの議員さんがしっかりやっていること。

当局の説明をしっかり聞く力。

念押しをする粘り。

この二点を早急に身に付けたいと感じました。

 

他の議員さんたちのこと、いろいろ思いましたがそれはだんだんに…。

国際バカロレア認定校や箱根の噴煙対応に関して何人も重複の質問があったので、またそれを聞くなら私に時間をください!と心の中で叫んでいました(笑)

って、笑っている場合では菜ありません。フェアな配分とは何か。どうすれば改善できるか考えます。

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なお、22日には本会議があり、井坂団長が神奈川県県税条例の一部を改正する条例(知事の専決処分:知事が決めること)について反対討論をしました。何年ぶりの共産党の討論でしょう( ;∀;)

内容は井坂議員のブログが一番詳しいのでこちらを。ブログの中で、緊張したと書いていますが、いえいえ全く堂々としたものでした。私があの場所で堂々と討論?質問?するのはいつの日か…。

途中で、赤字企業から税金をとる外形標準課税の不当性を語った場面では、知事がのどを掻き、議長が首を回し、内面の動揺が感じられました。


コメント

  1. 吉崎英雄より

    ということで、そろそろ周期的には大きな地震が来る可能性が高いのです

    と書いてありましたが、過去、阪神大震災、新潟中越地震、3,11と、
    近年大きな地震がいくつかあり、大勢の犠牲者が出ていますが、しかし気象庁や地震学者と称する輩共は、地震の予知をできない、予測できていないのです。
    大きな地震が来る可能性が高い??何故そんな事が言い切れるのでしょうか?「周期的」も意味不明、地震は突然来るのです。周期的ではありません
    要は、地震がいつ来てもいいように学校の耐震化をすすめ、広域避難所としての役割を持たせるべきでしょう

  2. 中村 孝より

     文教委員就任ご苦労様です。質問に至る経緯での苦労が披瀝されていますが、事前のすり合わせが大事なようで大変ですね。
     川崎市議会での傍聴でも、矛盾を感じます。すなわち、質問に対する回答がすでに決まっていることです。迫力に欠けます。でも、国会も同じようで、仕方がないのかと思ったりします。
     大山議員は初めての議員生活なので、大変かと思いますが、同僚5人と、しっかり力を合わせて、ご活躍ください。期待しています。

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