大山奈々子
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生活保護申請に同行後 パーミル(‰)を学ぶ

ブログコメント2

今日は午前中は党の文教委員会。県内の種々の学校の関係者や労組、教育団体など多彩な人々で構成さています。こういう組織があってよかったなとしみじみ思います。さまざまな校種の教員の立場、保護者の立場の実態をつかむことができるからです。

今日は私も県政課題を語らせていただきました。今度の委員会でどういう順番で質問しようかとだんだんくっきりしてきました。

さて、そのあとは某区で生活保護申請の方に同行しました。巷では横浜市内でも審査が厳しいとされているところにお住いの方。港北区の生活相談に見えたのでした。議員か弁護士が同行したら大丈夫かもという噂もありつつ、そんなことでも困るし、きっときちんと対応してくださるだろうと希望を持って。

 受給が難しいかもしれない要素がありましたので、私は生活相談歴が長い高野元市議にアドバイスをもらって、こういわれたらこう言って、次はこう言って、とシミュレーションして臨みました。相談者の方はきちんと質問に答えられる方。私がついてくる必要もきっとなく無事に申請することができました。このあとさらに訪問の調査があったうえで受給が決定します。対応してくださった職員さんは、天使のようにやさしい方でした。相手に対する敬意を忘れず、「こちらの書類、見せていただいていいですか」「コピー取らせていただいていいですか」「ありがとうございました。こちらにおかえししますね」これらの言葉づかい一つ一つに癒される気持ちになりました。

終わってから、相談者の方は、これで安心して眠れます。と。よかった。職員さん、ありがとうございます。

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それにしても私はもっと生保のことを勉強せねばと図書館に向かい、「ルポ 生活保護」を読みました。非常に興味深いものでした。北九州市が水際作戦で生保申請者を追い帰し、餓死者を出したことは記憶に新しいですが、その対極にある釧路市の実践が紹介されていました。「生活保護制度は地域の希望、受給者は地域の宝」といって自立支援プログラムを地域で取り組み、全国から視察が相次いでいるというのです。捕捉率(生活保護基準以下の世帯で、実際に生活保護を受給している世帯数の割合のこと)を表す単位がパーミルというのだと知りました。千人に何人か。釧路の2014年は50.23‰だとか。20人に1人が生保。福祉課の職員さんの表情が明るいといいます。その実践を知りたくて党書籍部に注文した次第です。0eb408d52eab8463bd34ad66d3627196_13104

コメント

  1. 鈴木やすより

    いきなり私事で恐縮ですが昨夜(6/18((木))は「反貧困ネットワーク神奈川」主催の学習会に参加しました。久々に我が「ブラック企業問題」の師たるS弁護士から「ブラック企業と貧困」という内容で講義を受けました。
    幾つか印象に残った言葉を掲げます。「ブラック企業の被害事件が生活相談からのスタートで発覚するケースが多い。」「貧困は特異な人の問題ではない。」等々。
    以下私見です。「ブラック企業」問題と「貧困」問題はリンクしている点も多いと考えます。また今危険な状態の「労働法」が改悪されれば更にいや確実に「ブラック企業」が蔓延しより深刻な「貧困化」が進むと考えます。
    非正規労働者が今や労働者全体の約4割にもなっている現状で社会保障(例えば「社会保険未適用のアルバイト問題」や「生活保護の在り方」等総合的)の見直等きちんとした議論が必要ではないかと痛感しております。
    勿論、生活保護受給者への生活費削減も問題だと思います。憲法第25条で保障した「健康で文化的な最低限度の生活」(生存権)が営めない状態になっている恐れがあると考えます。
    更に私は社会保障に関しては関係諸法令が縦割りになっている弊害を感じます。
    そのような現状下で今年4月1日に施行した「生活困窮者自立支援法」等法令がきちんと機能するような社会(神奈川県)にすることが必要なのではないかと痛感しております。

  2. 大山奈々子より

    鈴木さん

    私も生活相談の中で例えば運送業が過積載を指摘したら即クビとなるような事例に立て続けに出会いました。
    現状を掴むうえで生活相談は苦難解決+生活実態把握、労働実態把握の貴重な機会です。

    生活困窮者対策は黒岩知事も言及せざるを得なくなっています。代表質問でも迫りますよ。

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