県立篠原園地幼児プール 利用料値上げの説明を受ける
港北区には県営住宅ももはやなく、県立武道館以外に県営の建物はない。と思い込んでいました。
ところが先日横浜川崎治水事務所の方が議員控室に説明に来てくださると予告を受け、篠原園地の中のあのプールは県営なのだと知りました。今まで利用料が無料だったけれど、この夏60円?に値上げを検討している。ついてはそのことで説明に、と。港北選出の県議に説明してくださるとのこと。
(それに先立って…横浜市が市内プールの統廃合を進めており、比較的近くにあるロップーの愛称で親しまれている六角橋プールと菊名池プールはどっちか潰されるのではと恐れており、守っていただくよう市民からも意見が出ていました。白井市議の報告で、少なくとも港北のこのふたつのプールは守られたと知り、ほっとしていたという状況です)
さて、篠原園地。お話によると、なんと、県内3カ所の県営公園プール(保土ヶ谷・三ツ池・篠原)の中で唯一昨年まで無料だったのだとか。水深最大50センチの可愛いプールで、私がその存在を知った時は子どもたちはもう小学生で、ここは赤ちゃんプールだよと友人に説明されたものでした。
無料!!この響き(*‘∀‘)
最近、納税させておきながらあらゆる公営施設は民間委託や指定管理などになり、無料でつかえたものがどんどん有料化しています。例えば港北区役所の駐車場も無料から一気に民間駐車場並みの高価な駐車場になり、(おまけに役所の手続きなら60分無料だけれど、併設の消防署の訓練室でやるフィットネス利用のための駐車は無料にしないという手の込んだセコイとまで言ってよさそうなお金のとりぶりです。)
そんな風潮の中で無料、よくぞがんばってくれました。
でも、諸費高騰の折、施設も老朽化が進み、修繕費用も出さねばならない中、プール削減論も出てくる中で、値上げをやむなしということになり、昨年の夏に試験的に有料化されたと。
1、利用者に任意で60円を払ってもらうようにし、大人は従来通り無料。2.同時にアンケートを実施。3.同時に浮き輪の貸し出しなどサービスを充実。
結果、93%の人が60円を支払ってくださり、アンケートも値上げやむなし。100円でも妥当という声が圧倒的多数だったと。今年はさらに100円で試行してみようと。そして経費削減のために清掃や監視などボランティアに頼ることも検討されているとのことでした。年間維持費400万円の中仮に100円にしても利用者数は3000人なので経費の一割にも満たないことではある、けれどなくなるよりは…と、いう話でした。
私は100円も簡単には出せない家庭も念頭におきながら話を聞き、少し、意見を述べました。「低額の値上げでも丁寧に利用者の声を聞いてくださる姿勢に感謝します。本来、無料の施設がもっとあってもいいと思います。が、県が財政難を大上段にかざしている以上苦肉の措置だと思います。ただ、ボランティアにいのちを守る責任を負わせることはできないから、あくまで水難監視、救助は現行通りプロにお願いしてください」すると監視の補助はあくまで補助的な仕事に限定しますとのことでした。
職員さんらが帰った後、清々しい気持ちになりました。
それは、公の施設の持つ意味をよく認識されている方々だったからです。「受益者負担」という冷たい言い方で切って捨てるのではなく、何とか多くの人に楽しんでほしいという熱意を感じました。
というわけで、篠原園地のプールを利用されるみなさん、この夏もアンケートが取られると思うので思うところをしっかり書いてくださいね。
私が県議になって県側の職員さんと交流して感じたショックは、県民目線が欠けていることは黒岩知事のみならずだったという事。驚くような発言が飛び出してきます。ちょっとここに書くことは控えますが。管理職ににらまれるということもあるのでしょうけれど、冷酷に経済効率だけで県民サービスを切っていく事に心の痛みがなさそうな人々が…。
県政の主人公は県民であること。県の仕事は住民の福祉増進にあることを忘れ、会社経営感覚で県政運営に当たっている人が少なからずいること。加藤なを子議員は藤沢市議時代、市長が変わると態度が急変する議員や職員を見てきたといいます。罪深きかな黒岩さん。
コメント
しかしプールは1年の内、夏季の1ヶ月半位しか使われません。あとの10ヶ月半は利用されずに雨ざらし、こんな施設に税金を投入すべきでしょうか?
金太郎さん
こういう儲からないけれどニーズが高い施設こそ公の仕事かと思います。
経済効率第一でない尺度で測れるのが公の機関の価値かなと思いますね。