大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

教育・社会問題特別委員会で部活動の改善を求めました。

ブログコメント9

ご報告遅れました。3月8日の特別委員会はテーマがスポーツ。

神奈川県は東京オリンピックパラリンピックを2020年に控え、江ノ島がセーリング会場になり、その前年にはラグビーワールドカップが、港北区の横浜国際競技場(現在、日産スタジアムと呼んでいますが、このネーミングライツはとりあえず2016年までとなっています。)で決勝戦が行われることになっています。それにともない、県立体育センターの改修も大がかりに進められています。このあたりのことは他会派が質問してくれそうなので私は別なものを取り上げました。部活動のことです。

 若手の公立中学の先生たちが1万8千筆の署名を集めて部活による多忙化解消を訴える運動を始めたことが、2月の朝日新聞に紹介されていました。一方、娘たちが中学卒業を迎え、ハードな運動部の子たちはお盆とお正月くらいしか休めない部活の中で疲労し、もう二度とスポーツ部には入らないといっていることも見聞しました。

TDL

長野県教委は独自のルールを提示しています。私はこのことを取り上げるにあたって何人かの先生方に相談しました。ですが、部活の問題は難しいよとも何人かの先生にいわれました。やりがいをもってやっている先生、生徒も多い、第一県が学校の教育活動に介入するのはよくない。これらの問題は私もわかってはいました。保護者の中でも熱血保護者とそうでない人の温度差はあります。

ただ、貴重な青春の一ページを、疑問をもちながらクラブばかりに消費する子たちがいることも確かで、見解が違う人が多いからと放置はできない問題だと思っています。

ヨーロッパでスポーツで名を成す人は小さなころからいろいろなスポーツに親しんでいる傾向があると聞きます。もうやりたくないというバーンアウト状態を生むことがスポーツ振興になるのかと疑問を呈するところから始めようと思いました。

長野県教委の朝練禁止通知も現場では必ずしも歓迎されていないということも聴きましたが、それでも熱意にまけて無理をしている生徒教員がいるならばなんとかすることは必要だと、県が実施したアンケートや国会でのわが党の追及や、他県の通知など調べ、また、学校現場で部活動を担当されている先生方と懇談もさせていただきました。その結果、最低週に一度の休養日を作れということだけは発するべきではないかと質問をつくりました。

予算がさして要る話でもなし、県は週休二日になった時に同趣旨の通知をだしてもいるから、当局も動いてくれないかなと質問に臨みました。保健体育課の見解は、現状認識のところから私とは大きな差があり、「抽出調査ではあまり正確な実態把握ができない」というスタンスだったので、みのりはありませんでしたが、ヒアリングの中で、県教委として部活動が教員の多忙化の一因となっているという認識がないことがわかったので、このことは改めて求めていく課題だと思いました。

議事録がまだできていないので私の質問内容だけ貼っておきます。こちらです。

20160308 【部活動】教育社会問題特別委員会(最終)

みなさんはどう思われますか。


コメント

  1. 鈴木やすより

    私が中学生の頃を思い出しました。私は剣道部に所属しておりましたが中2から中3に進級する際に剣道の名門大学?を卒業した新卒の体育の先生が顧問になりました。中2までの顧問の先生は家庭を比較的大事にされ稽古も土曜日(当時は半日授業)も平日どおり1時間30分で日曜祝日は休みでしたがそれが一変しました。土曜日は夕方まで出稽古(他の中学校等で出掛け交流戦含む)で帰宅は深夜になることもありました。また日曜祝日も最低でも半日の稽古となりました。他の先生(比較的学業優先の先生)から批判の声はありましたが変更されませんでしたね。当時の地方(栃木県)の中学校(公立)ですら部活にそれこそ極端な表現ですが「命」(いのち)をかける先生と否定的な先生とは何となく区別がつきました。
    今回のブログを拝見し今現在私が考えるとやはり教員も「労働者」であり部活動の時間的拘束については民間労働者であれば「労働時間」に該当する(ご議論はあるとは思いますが)ので何らかの基準(対策)は必要であるとは考えますがこれまでの経緯や各種の背景等もあり難しい課題だと考えます。但し何等かの是正が必要だと考えます。

  2. 大山奈々子より

    鈴木さん

    そうですよね!社労士ならではの視点ですね。
    これはアンタッチャブルともいえる案件のような言いかたをする方が周りに多いですし、バリバリやってきた方は人権感覚の強い方でさえ、問題意識を持ちえないという厄介な課題です。
    たった3~6年間、しかし、成長著しいこの時期を、全人格的発達が必要なこの時期を、部活だけに消費することはなんとか改善する必要があります。

  3. mikiより

    吹奏楽の顧問をしている高校教師です。土日祝日ほとんど休みはありません。土日1日中、1ヶ月休みなしなんてザラです。前顧問が吹奏楽大好きな熱血で、休みを作ると保護者から「前の先生に比べて熱意が足りない」と苦情を受けます。遠距離通勤(高速片道一時間)しており、手当てが出ても高速代で無くなります。知り合いの教員には子供を託児所に預けて泣く泣く部活をしている方もいます。私も親の介護ができなくてヘルパーを雇っています。もちろん自分のお金です。家庭生活を破壊された上にお金まで払わざるをえなくなるのです。どうぞ、署名運動のコメントをお読みください。心も体も限界に来ている方がたくさんいます。せめて、世間の方々に部活動は教師がやって当たり前の活動では無いことを広く知らしめて欲しいですし、外部講師の活用を推進していただきたい。そして教員が本来の仕事である教科指導に十分力を注げるよう環境を整えていただきたいです。学力向上にはそれが一番重要だと思います。

  4. 大山奈々子より

    mikiさん

    そうなんですね…吹奏楽はかなりなものがありますよね。
    私は一地方の取り組みに加えて上部団体への働き掛けも必要だと考えています。
    長野の部活朝練禁止の話をしたママ友(熱血スポーツ部にいた)が、「じゃあ、長野は弱くなるね」と即答しましたから。

    私もこの問題は意識を持って取り組もうと思います。このような実態、参考になります。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

  5. nanashiより

    中学生の子供を持つ保護者です。

    先生も生徒も休養は必要だと思っています。

    神奈川県内の中学ですが、
    月曜日〜日曜日まで朝練と夕方練習(完全下校時間を過ぎています)
    休日練習ビッシリです。
    1ヶ月に1日も休みはありません。。。

    文武両道がんばって欲しいなと応援はしておりますが、
    だいぶ疲労感がたまっているようです。
    休ませたいとは思いますが、
    チームで活動しているとなかなか休むこともできません。。
    今月は高校の学園祭などもあり、希望の学校の学園祭に行ってみたいですが、
    これも叶いません。。

    学校では1時間目の授業開始に生徒の3/4が「疲れた〜」「ねむい〜」
    の声があがっているようです。

    隙間時間を探して勉強もがんばっていますが、
    これほど部活に時間を注ぐとは思ってもいませんでした。

    月に1日でも良いので、休養を与えてほしいです。

    部活問題の土日に休養を〜1日でも早く実現して欲しいです!

  6. 大山奈々子より

    nanashiさん

    お子さん、がんばってますね。うちの娘は高1になりましたが、燃え尽きてしまいました。
    うちの国会議員の論戦も効いて、文科省が週に一日の休養日を打ち出しましたが、それがいかに実効性を持たせられるかが課題です。
    私は党中央にも競技団体の中央組織との懇談も必要だと要望を出しています。朝練を禁止した長野は学校からの抵抗が強いといいます。
    スポーツ界全体が子どもの成長を守る立場に立たないと学校のクラブ活動が変わっていけないと思います。もちろん教育委員会からの通知なども必要です。引き続きあらゆる議会でこのことが課題となっていくよう迫ります。
    おこさん、ぼうっとする時間が必要ですよね。
    親が心配だけど見守っているよという姿勢だけでも頑張れるかな。
    隊長に気をつけてくださいね。

  7. 鈴木やすより

    03月25日に私もコメントしておりました。この問題になると40余年前の栃木県の中学3年生時の剣道部の苦い思い出が蘇ります。その年の4月から8月(3年生は引退)までの約5か月でしたが新卒の剣道の名門大学出身の先生が顧問として赴任して来ました。そして非常に厳しい稽古で鍛えられました。
    私の出身中学は勿論公立ですが栃木県で何回も優勝したような一応の強豪校?でした。しかし一面、軍隊(勿論正直知りませんが)のような剣道部と言われておりました。
    私はレギュラー(5名:団体戦の正選手)に入るか否かという立場だったためか、他の部員に比べて特に相当激しい稽古をつけられました。勿論「勝利至上主義」だったのでその顧問に他の先生や保護者等だれも文句を言わなかった。いや言える雰囲気ではなったのが現実でした。
    こんなこともありました。当時は勿論毎日稽古でした。土日祝日は出稽古と称して他校との練習試合がありました。帰宅は更に遅くなります。ある部員が勇気を以て顧問に「せめて日曜日だけは休みにして欲しい。」と訴えたらその顧問は「何を爺(じじ)くさいこと言ってるんだ!」と一喝しました。今も私の脳裏に昨日のことのように残っています。
    このような状況下で私は今だから告白しますが、一時今のことばで言えば「メンタルヘルス」(軽いうつ状態)に罹患しました。厳しい稽古が夢にまで出て来て(睡眠も浅い)、帰宅すると勉強する気力も無くぐったりしていました。食欲も失せました。今ぐらいの梅雨の時期でした。
    また帰宅すると父親は当時剣道に熱心で何とかレギュラーになって欲しかった様で父親の存在もプレッシャーでした。私は当時でも比較的冷静(笑)で別にレギュラーにこだわって無くこの風潮に内心批判的(勿論言動には出せませでしたが)で、どちらかと言えば高校進学(決して優等生でもありませんでしたが)にむしろ興味があったのが事実でした。
    私は何日か悩みました。その後意を決して担任(女性:国語の先生:この先生は「勝利至上主義」に否定的でした)に相談しました。また担任から前の剣道部の顧問の先生(男性:理科の先生:専門は生物:予科練(戦争経験者)帰りで獣医師から中学校の理科の先生に転向した方:比較的民主的)にも相談に乗って頂き結果、顧問に繋いで貰い少し稽古を休みました。結果、レギュラーには入れませんでしたがその休養で体調も戻り私は何故かほっとした記憶が残っております。父親には怒られました(後に父親はこの件を私に誤って来ましたが)。私は正直この様な現状(剣道部の稽古の異常性まで話してしまったことに)を担任に相談したことに当時は少し罪悪感がありました。因みに私の引退後も剣道部の稽古には全く変化は無かった様です。
    それから40余年。またこの大山さんのコメントから3カ月弱経過しました。文部科学省は、1週間に少なくとも1日以上の休暇を取るようガイドラインを策定して都道府県を通して各学校に通達することになったようです。
    また2012年の全日本教職員組合の調査では部活動顧問の教員の約6割がいわゆる過労死ラインを超えるⅠか月80時間以上の残業を行っているとのデータがあります。教員の過労死やメンタルヘルスも心配です。そのためにも早急な対応が必要と考えます。更に私のようなケースが今も存在するかは分かりませんが子どもの自治あるいは子どもが主体となるような何らかの対策も必要では無いかと考える次第です。今回出されるべき「通達」はどの程度の実効性が出るかは疑問ですしまたこの問題は非常に難しいとは思いますが早急な是正は必要と考えます。教員及び子どもが一人でも救われることを祈念します。
    前半長文になり失礼いたしました。

  8. 大山奈々子より

    鈴木さん

    つらい体験をされましたね…本当に読んでいても苦しくなるような実態です。教えてくださってありがとうございます。休むようにいってくださった先生方はいい判断でしたね。思い切って休んだ鈴木さんご自身もいい判断だったと思いますよ。
    本当はそこで剣道部の顧問に進言できるような教師集団だったらいいんですけれど。
    部活のことは私は追っていきます。よろしくお願いいたします。

  9. 畑 義彦より

    私は文武「分業体制」の桐蔭学園高校・硬式テニス部出身ですが、文武両道できるのはごく一部の優秀な人と実感しています。父母の合格体験記があり硬式野球部の慶応・経済合格(一橋不合格)の母親が勉強・運動は勿論、もっと読書や旅行をさせたかっというのをよく覚えています。(まったく同感)。(本人は限られた時間でできることをやってなんとかなったと書いてました。数学の自習時、教師にわからない点質問しててえらいと思ってました。(栄光・聖光・桜蔭等進学校は相当部活は時間制限してます・「東大理3」(データハウス社・(毎年の合格体験記)より・自分は随分医学部再受験夢想してました))中学・高校は将来にむけての大事な時期。大山さんの活動応援してます!!

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