大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

鶴見区の子ども食堂を見に行く。

ブログコメント2

鶴見区の子ども食堂を見せていただきました。駒岡の地区センターが会場です。館長さんにお話をうかがいました。古谷横浜市議、木佐木県議、加藤県議と一緒です。

いいにおいが漂ってくる食堂でお話を聞きます。

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【発端は】

「昨年4月着任して、館の稼働率が悪く、なんとかせねばと思っていた。去年が指定管理の切り替えにあたり今年プロポーザルを、ださねばならなかったところに、報道で貧困家庭の子どもが6人に1人と知り、なんとかしたいと思った。鶴見は外国人家庭も多い。これなら多くの方に利用してもらえるのでは、と、こういうことをやりたいというプロポーザル(提案)を作らせていただいた。 

【財源や人手は】

去年の、9月から用意。公の施設なので失敗はできない。100パーセント自主事業。食材費が足りないと補填もできる。財政的には、地区センターの予算も使っている。初期投資は、16万円。トールペインティンクの先生が廃材を利用して看板を作ってくださってり。かわいいロゴは子ども食堂ネットワークのロゴを、使わせてもらった。

今日で4回目になる。一回目が38 41 46 46人となっている。

趣旨を明確に打ち出すと貧困家庭というレッテル貼りになるので、まだ、対象を絞っていない。独居老人の方にもお声掛けをしている。

成年男子も遠くから食べに来られている。交通費のほうが高くなるので、コストだけではない魅力があるのだと思う。

広報は学校でチラシをくばり、町会の回覧板、掲示板、地区センターのホームページ、子ども食堂連絡会のHPなどで行っている。

 

ボランティアは地区センターのらHPやこの辺りの貼り紙で募集をかけたのが昨年12月。条件はもうけなかった。それから応募が増えて今は43名が登録。欠員10名。毎回16名ほどで運営している。お仕事持ってる人、近隣の主婦、仕事の合間に来る方、年金生活の方などいろいろな方が関わる。管理栄養士さんも3.名もボランティア登録してもらっている。

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献立はみんなで話し合って決めている。毎月前の月に話し合って決める。

【寄付などは】

 現金の寄付は受けづらい。収支報告など煩雑になる。全部おことわり。でも、食材はいただきます。生協にオーダーする。寄付を申し出てくださった方に一定の額が請求に行くようにしている。会社経営されている方。当日クール便で食材を届けてくださる方もいる。農家の方もいる。お野菜を、持ってきてくださる方も。

みなさんサポートしたいというお気持ち。お寺さんからお供え物のお砂糖。お菓子なども。」

 

 【行政は】

行政としてサポートできる事は?とうかがうと、

「民間がやったほうがいい。福祉法人などが、関わると補助金をプールする例もあると聞く。福岡市などは補助金がでているようだが。

 

行政に求める事は、施設を使いやすくすること。啓蒙することですね。

趣旨をわかって参加している人は3割。

あそこで食べておいで!と、主婦の手抜き的になることも。(うちの子も利用させたいと内心思っていた私はギクッ)

子ども食堂の趣旨が広まる事でくるべき人が来るようになるでしょう。民生委員が、子どもたちを連れてくる例もある。他の子ども食堂では、活動が定着してボランティアとの話の中で、カレンダーにない日にもできる。こうなれば理想だ。

【他組織との連携は】 

ネットワークの会議は4月の2日に新宿であった。413日には横浜のネットワーク準備会も開いた。たちあげの際にアドバイスさせていただくこともある。」

こちらは成功例ですよね。

3割成功といえる。場所代がいらない。今は食事代と地区センターの予算でまかなえる。子どもから取らないという選択肢もある。ただ、ご寄付もいつまで続くかわからない。食材は今は生協さんで買っている。食の安全の観点から考えるとお金もある程度必要。」

 【今後は】

3割ということは、趣旨と違う方もいらっしゃるということで、趣旨が徹底することで来にくくなる方もいらっしゃるかと思うと…

「こちらで可能な人数は50人。もともと、子ども食堂とみんなの食堂をやりたいと思ってたんですよ。」

もっといろいろなところで広がればそういう可能性も広がるということでしょうね。港北区の交流センターで、1人でご飯食べないでみんなで食べよう、と、月に一度「ともごはん」をやっていたことを思い出しました。

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県は夜の居場所作り。をかかげています。どういう形になっていくでしょうか。

「課題はいまのところない。正しい認識として広げていきたい。現状は横浜市内10こくらい。80箇所で出来れば4000人分作れる。公がある資金援助するなら枠を設けず使いやすい形が望まれる」

【終わりに】 

「会社人として何年も働いて、金儲けとは違う形での生き方を考えていたときに、館長の話があり、こんなに楽しいことが出来た。残念な事もないわけではない、寄付が話だけで、なしのつぶてだったこともある、でも、この取り組みにこんなにも多くの方が 関わってくださるということは、世の中捨てたもんじゃないなと思いましたよ(笑)」

 

館長さんご自身の献身的な活動も大きな支えになっていると感じました。こちらのように場所も人も足りているところばかりではないでしょう。行政がうまく関与してこの取り組みを広げて支えられればと思いました。

 

そして何より、働き方のルールを変えて、労働時間を減らし、所得を増やし、子どもたちが自宅で家族と食卓を囲める形こそ政治は追求していくべきですね。

その上で、やはり人と人の触れ合いという価値をもつこういった取り組みは孤食を防ぎ広い年齢層の楽しみにつながるものでもあり、豊かに発展すれば楽しいなと思えました。

帰り際には、子連れのお母さん、一人できたおじさん。おじいさんたち、おばあさんたち、三々五々いろいろな人が食事を楽しんでいらっしゃいました。丁寧にクロスがかけられたテーブルにはたくさんの千羽鶴が籠に集められていました。人々のまごうことない善意が集まって、 本当にどの人も笑顔でした。

いい場所をみせていただきました。

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 子ども(18歳まで)1人200円 保護者、その他おとな1人300円。そしてこのクオリティ!

 


コメント

  1. 小泉譲より

    美味しそうな食事、このような場所で提供するのはいいことですね。集われる子どもたちやお年寄り、その他ボランティアの方々の笑顔が見えるようです。貴重な場所と時間を作り出す、大切な試みだと思います。関係者の皆さんの今後のご健康とお幸せをお祈りいたします。

  2. 大山奈々子より

    小泉さん

    本当に温かい場所でした…。
    ただ、こちらの場合はかなり好条件の例だと思います。
    とりあえず、行政には啓発と広報をといわれましたが、厳しい条件の中で行政の力がまたれている「食堂」もあると思います。

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