自治体学校 in 神戸 負けない力を得た。
自治体学校のお知らせが来たとき、ほお、ためになりそうだけれど、神戸か、遠いなあと思っていたら、加藤なを子議員が、「申し込むでしょ?」と、「え、いや、どんなもんかなと」と戸惑っていたら、「とても勉強になるから行った方がいい。」と。そんなものかなと。申し込んだのですが、まあ、三日間の学習が終わって帰ってきた今、本当に行ってよかったと思います。
(神戸芸術センターでの歓迎行事。 横浜中華街でも春節などにみられるこの獅子舞、可愛くて力強くて大好きなんだと気づきました。ふぁさっと瞬きする大きな目のかわいいこと!)
兵庫県や兵庫県議会、県内の多くの市町村の後援も受けた「学校」です。超党派の議員や自治体関係者、研究家などが参加します。
憲法・地方自治・民主主義で地域・自治体に輝きをとサブタイトルがついています。
私が参加したものは次のようなメニュー
一日目
〇記念講演 日本型人口減少社会と地域の再生 大阪市立大学加茂利夫教授
→歴史人口学がいうように「都市が人口の墓場」であるなら、人口減少社会を転換するためには、人口を生む力の強い地方、農山村にもっと人が住むようにさせることが必要。
→OECDは、国際共同研究の結果として、まず、出生率の回復には、子どもをもつ家庭への税控除、児童手当、保育所の増設などの家族政策を国全体で行うことが必要であり、こういう政策は相当な効果を発揮するという見方を打ち出しています。
→チュニジアの「国民対話カルテット」がノーベル平和賞。内戦やテロに覆われているように見えるアラブ世界の中でチュニジアでは大きな4つの全国組織が対話を積み重ね、暴力によらないで新しい政府を樹立。
→高知の「小さくても輝く自治体フォーラム」
〇パネルディスカッション
辺野古への新基地建設をめぐって争う国と沖縄県
→島ぐるみ会議の方の発言。沖縄の経済発展の最大の阻害要因は基地にあることが経済界が認識。ある建設会社「一切米軍基地の仕事はしません。基地撤去の仕事ならやります」
★六甲山でジンギスカンを食べて夜景を楽しむツアーは神戸ならでは。1000万ドルの夜景。
二日目 美しい神戸市外国語大学が分科会会場
〇分科会 地方創生とコンパクトシティ、公共施設等再編整備計画
奈良女子大学 中山 徹先生
リニア問題 ストップリニア訴訟原告団長 川村 晃生さん
市民のくらしや活動支える公共施設を守り、歴史や文化が息づくまちづくりへ 東大阪市職労 大橋信次さん
昔、受験して落ちた大学の先生の講義を聞くという感慨深さ(笑)
先進国の中でも特異な首都圏への人口集中が見られる日本。政策的に作られた一極集中。
→人口予測を大幅に見る方の指標を用いて過度にとらえ公共施設を削減している。
→大阪では保育園幼稚園を統合して、ヤマダ電機のビルをそのまま使って630人もの認定こども園をつくろうとしている。
瀬戸市では5つの小学校と2つの中学校を統合して小中一貫校を作ろうとしている。
→基本的な施設は小学校区内に設置すべし。保育所、学童保育、デイサービスなど、基本的なサービスが小学校区から消滅すると地域が衰退する、小学校区を基礎とした行政機構の再編を。
→民営化より地域化を
→公共施設ばかり削減してインフラは手をつけないのはおかしい。
→企業誘致はヨーロッパのように社会アセスメントをして許可すべき。
〇ナイター企画
ワンポイントレッスン生活保護
-住民の生存権を守るために、どう取り組むのか…
生保行政を基礎から丁寧に学べ、参加者の抱える多くの悩みに対応する方法もわかりました。また、私自身も港北区で直面した事例についてアドバイスをいただきました。また、これは市町村の業務ではあるけれども、広域自治体としてサポートできる中身がないかという問いにも丁寧に応えていただきました。
★この夜はオフ会。古谷市議のお世話でFB仲間他で集まって飲み、おしゃべりし、交流しました。全国から来られているので各地の経験を聞くことができ楽しかったですね。
三日目
〇特別講演
自然災害からの復興と地域連携-防災政策から事前復興政策へ
→東日本大震災で遠野市が被災都市を支援した遠野市の実践が感動。中学生までが毎日6000個のおにぎりを作ることに参加。後方支援、カウンターパート支援、ペアリング支援、自治体スクラム支援。
「受援力」が大事。本当に自立した個人は助けを求めることができる人。自治体もまたそう。何をしてほしいか想定し、連携することが大事。
新潟の防災計画がまさに市町村が住民のケアをできるよう県が広域的に支援する仕組みを構築していたことを視察してきたばかり。
神奈川もやれることがたくさんあると感じました。
自治体学校二日目の夜、都知事選の結果が出て、鳥越氏が知事になることができず、安倍首相路線の小池知事が誕生。せっかくの初の女性都知事なのにまるで心が弾まない。しかし、自治体学校で冒頭まなんだ教訓は「絶望のシナリオを一枚めくると、希望の手がかりもみえてくる」ということではなかったか。
強い気持ちで自身に与えられた職責を果たし、県民の期待する県政を追求することが他自治体と有機的に響き合っていけるのではないかとお腹に力がはいったような帰り道でした。
コメント
8/5金曜深夜 8/61:25〜の朝まで生テレビ 激論「改憲」是非録画等して見ていただきたいたいです。論客の方々がなにを思っているか。知ってて損はない。いや知らなければいけません!!(特に大山さんは!失礼)
あと司会の田原氏は昭和9年生れで高齢ですので、この番組田原さんの司会ではものすごく貴重と思うのです。1987年スタート原則最終金曜日。(田原さんの情熱から多くのことを学びました)
自分は今日、慶応大学通信教育夏季スクーリング(8/5〜8/10)の初日で法学を学び独学でわからない多くの知識をえました。残り5日間ベストをつくすつもりです。
首都圏一極集中問題、私も最近u-tube「西部邁ゼミナール」で同じ表(グラフ)見ました。政府の政策でなく、無策ではないでしょうか。
畑さん
すみません。コメント読むのが6日深夜になり、間に合いませんでした。
朝まで生テレビは勉強になりますね。
首都圏一極集中は田舎の産業を保護せず、都会で企業誘致を過剰につづけた結果ではないでしょうか。
自治体学校、たいへんご苦労さまでした。3日間の時間では足りないほどの充実したテーマと講義・討論の内容を十二分に吸収されて帰ってこられた様子がよく分かり、とても嬉しく、満足感があふれました。暑さも高い峰をキープしていますので、休養の日時も確保して頑張ってください。
「西部邁ゼミナール」再度見て、自分もこの番組の内容、誤解している箇所がありました。出演者・藤井聡(内閣官房参与・京都大院教授)・他1名
(要約)東京一極集中は、自由競争による市場原理の結果。先進国他国は政府の投資を全国まんべんなく行う。日本は東京に集中投資を行う。例として新幹線。高速道路。公共投資が大事。他国と比べ減らしてきたのは日本だけ。
番組は約24分でこの番組のCMが多いので実質20分弱です。最後の藤井教授のコメントかっこいいです、「未来の不確実性に対して人間ができることは政治である」。西部さん(昭和14年生れ・自分の母親と一緒)・先生は自分がリストラされかかった時、自分も今からでも勉強しようと思わせてくれた方です。大山さんが好きなユーモアもあります!わずか20分で最高の内容です。是非是非一度見てください!!!
書き忘れましたがこの回は7/30放送分です。
浜島様
ありがとうございます。吸収して、それをどう生かしていくか。ですね。
畑さん
西部さんの話、おもしろそうですね。日本政府の無策ぶりが内閣官房参与の前であきらかになったのかしら。