大山奈々子
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日本共産党がんばれ!図書館の会。でご報告

ブログコメント1

吉良ちゃん

この会が発足して一年。一年前もご報告の機会をいただきましたが、今回も神奈川県が率先して図書館行政の悪しき前例を作ろうとしているという局面で、ぜひその状況を知らせてくださいとお話をいただきました。写真は愛知で図書館長を歴任してこられた森下さん。我らが吉良ちゃん。吉良よし子参議院議員です。共産党のイメージ一新の立役者にして頼もしい論客、大学の後輩を守るような気持ちで立ちました。

私の報告はつい、沈鬱なムードで話してしまったことを後悔しています。貸出も閲覧もさせないというとんでもない方針を転換させたのは間違いなく図書館を愛するみなさんの声だったし、今後とも守っていける力を秘めているのに。児童文学でならったはず。子どもは向日性を持つと。政治家も向日性を持たねば。

森下さんは指定管理図書館導入に歯止めをかけた小牧の闘いや、イギリスの図書館がPFI方式を導入しても、運営のところはタッチさせない実情、それはEUが同一労働同一賃金を厳格に守らせるので、運営を委託して日本での例のように人件費削減させられないからだといいます。指定管理で官製ワーキングプアを生んでいるわが国のあり方を考えさせられました。

メインスピーカーの吉良さんは読書大好きだった子ども時代から、国会での論戦、TSUTAYA図書館を観てきた実感、指定管理が導入されても大切な部分を奪われないよう守った目黒での闘い、などなど明るく鋭く、さすがと思わせました。日本共産党の図書館政策の中に図書館の自由が挙げられていることを紹介し、「はだしのゲン」排除問題に触れ、最後に、ドイツの焚書の広場と言われるヘーゲル広場を訪ねた話。穴の中をのぞくと空っぽの書架が奥深く続き、そのそばにハイネの言葉があったと。

「本を焼く者はやがて人間をも焼くものになる」

考える機会を排除して戦争へと導く安倍政権の策動にノーを突きつけるためにも共にがんばらねば。

私も図書館問題の学びの中で図書館作れと言われたどこかの市長さんが「そんなもの作るとアカが増える」と言ったという話を思い出しました。マルクスは図書館で生まれたといわれます。図書館つぶしは反知性主義なのだと痛感します。

指定管理図書館で揺れた武雄市の江原議員との再会、かつて地元でともに活動した尊敬する先輩活動家との再会、選挙の時にお世話になった政治革新を目指すオール早稲田の会の仲間など楽しい再会もたくさんあった会でした。

「図書館は政治的に中立であらねばならぬはずなのに、なぜこの会が特定政党を支持するのか、それは日本共産党だけが図書館政策を持っているからだ」と冒頭挨拶がありました。それは誇らしいけれど、残念な話だと思いました。図書館行政が変質したからこそ政策が必要になってきているのに、そこに全政党が政策を立てるくらいの関心が欲しいと思います。

この機会をいただいたおかげで、神奈川県立図書館が市町村図書館をどれだけ支援してきたか、どれだけの努力がはらわれてきたか、学ぶことができました。


コメント

  1. 浜島 健より

    とても内容の濃い集いの、しかも充実した報告。一読快い思いに浸りました。図書館は地域の市民から研究者までがいつでも自由に活用できる知の宝庫だと思います。この間の神奈川県での党県議団を始めとしたみなさんのご奮闘を踏まえて、大山さんが報告に立たれたことも嬉しい限りです。
     引用されている冒頭あいさつの文言は、確かに「誇らしい」面とともに、他党が図書館問題に関心を示さないという現実を反映した「残念な話」でもある、そんな二律背反を感じさせられたことでした。
     海老名TSUTAYA図書館の視察には畑野君枝衆院議員始め県議団の同僚議員の方々もご一緒されていましてね。その前には川崎図書館の分館問題でしたか、そうした地道な調査に党県議団の熱意を感じ喜んでいます。

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