大山奈々子
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港福一夜城に参加。障害児者が地域で暮らす上で…

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431920_photo1「港福城プロジェクトは、港北区の福祉にゆかりのあるで団体・個人が自由意志で,所属の枠も超えて、自由な意見交換・学びあいを目指すプロジェクトです。」ということで13日の今回は「障がい児者が地域で暮らす意味を考える」というテーマ。障がい児者に関係のある人ない人数十人が会場の区役所の一室を埋めました。

この時の「当主」は、障がい児者の専門外来を続けていらっしゃる自らも障がい児の母である鈴木明子先生。野のすみれクリニック の取組をご紹介くださいました。

もう御一方の看護師、山本容子さんは放課後デイサービス 綱島東の扉の実践と課題をお話くださりました。山本さんもまた障がいのあるお子さんがいらっしゃいます。

(医療の面)

私は恥ずかしながら病院に通えなくて困っている障がい者がたくさんいる事実を今さらながら知りました。明子外来では例えば自閉症者の特性をふまえ、イラストを用いたり、診察や検査の見通しを先に伝えたりという工夫をされています。ノウハウを知ってもらって障がい者が受診しやすい医療機関がふえればという願いを持って活動されています。

放課後デイ

子どもたちがわくわくできるように、保護者の方がリフレッシュできて、子どもといっぱい向き合う時間が持てますように…。との思いでさまざまな工夫を凝らしておられます。特別支援学校や小学校からの送迎の手段に非常に苦慮しておられるとか。

会場からは先の見えない子育てに困惑している障がい児のお母さんの思いなども発言がありました。私は政治の世界で頑張っているわけですが、地域で最前線でよりよい環境づくりに懸命になって切り拓いておられるみなさんの活動に感動を覚えました。

参加されている方もそれぞれの立場で地域貢献をしておられる方々でした。学童保育の方が、「放課後デイができてから学童に障がい児が来なくなった」とつぶやいておられました。それはインクルーシブ社会と逆行するようでもあり、難しいところです。

この場には市議県議、候補など参加していましたので、それぞれ政治がどう支えて行くのかの視点での発言がありました。感動したのは鈴木先生が、「横浜市立大で学び、市の療育センターで働き、制度など市の枠組みありきできたけれと、それを変えていくこともできるのだとわかった」と、最後におっしゃったこと。

市どころか県や国の枠組みを変えれば、障がい者が障がいのない人と全く同列で合理的配慮がなされている福祉先進国に近づくこともできるのです。あの会ではうまく言えなかったですが、すべての子どもをこの社会の子どもだと考えれば、国や自治体の果たす方向性は見えてくるのですが。

フィンランドでは、一人でも保育園に入れない子が出れば保育園を作り、それでも保育園にいれず家で育てる親には保育料が支払われるのだそうです。この国の子を育てていただいてありがとうという発想。鳥肌が立ちますね。

 

 


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