サッカーゴール事故を受けて。文科省と県教委の連携早し。
福岡県でサッカーの授業中にゴール代わりに使っていたハンドボールのゴールが倒れて児童が亡くなるという大変な事故がありました。テレビの報道によると、この種のあってはならない事故は何度も繰り返されています。
こういう事故があるたび、本県は大丈夫かと気になります。さっそく保健体育課に確認しました。
以下のような通知が事故当日夜に発出されて、週明け16日には県教委指導部保健体育課長から、県立学校長と、市町村教育委員会学校体育主幹課長宛てにそれぞれ通知が出されたということです。(うちの高1の娘は16日にサッカーの授業があり、授業前にネットにぶさがらないようにと注意があったようです。)
読みづらいので一枚目の文科省からの通知部分は書いてみます。
文科省も県教委も素早い対応をされたと思います。
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各都道府県・指定都市教育委員会学校体育主管課
各都道府県私立学校主管課
各国公私立大学担当課
各国公私立高等専門学校担当課
構造改革特別区域法第12条第1項の認定を
受けた各地方公共団体の学校設置会社担当課
大学を設置する各学校設置会社担当課 御中
スポーツ庁政策課学校体育室
ハンドボール等のゴールの転倒による事故防止について(通知)
本日福岡県の小学校において、体育の授業中、ハンドボールのゴールに児童がぶら下がり、ゴールが転倒したために児童が死亡するという事故の報告がありました。
本事故については詳細を確認中ですが、改めて、教職員児童生徒その他の関係者に対して事故防止に必要な安全対策を徹底されるとともに、施設設備等の点検など事故防止のための措置に十分にご留意いただきますようお願いいたします。その際、別添の資料を参考にし、転倒防止のための配慮や破損の有無の確認などにご留意願います。
なお、都道府県・指定都市教育委員会学校体育主管課においては、域内の市区町村教育委員会及び所管の学校に対し、都道府県私立学校主管課においては、所轄の私立学校等に対し、構造改革特別区域法第12条第1項の指定を受けた地方公共団体の学校設置会社担当課においては、所轄の学校設置会社の設置する学校に対しても周知するようお取り計らい願います。
(こうやって書いてみると、宛先の学校種別の多さに驚きます。特区の中の株式会社立の学校にも出されています。株立学校というのだそうです。しらべてみると本県にはないものの、全国に結構あるけれど苦戦している模様もうかがえます。聴いてはいたけれど勉強になりました。)
ただ、定期点検の頻度など最終的には学校現場の裁量に任されている面もあるようです。体育の先生は毎回始業前に安全点検をするべきであり、その意味では毎回しているという考え方もあるようです。
児童生徒に対して、仮にサッカーゴールやバスケのゴールにぶら下がるなと禁じても、スポーツの高揚感の中でついやってしまうことは大いにあり得るわけで、予防は必須です。
ニュースを報じた番組の中で、コメンテーターは、先生が授業や事務作業を優先してしまって安全管理がおろそかになっているのではという指摘をしていましたが、個々の先生の意識の問題に矮小化していいものではありません。
こういうところにも多忙によって果たすべき職責が果たせていない現状があるのではないでしょうか。安全管理意識の徹底に加え、先生の仕事にゆとりを持たせることが必要です。