大山奈々子
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すごいぞ新聞投書の力!「免許返納 警察対応冷たく」の件。

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神奈川新聞に「免許返納 警察対応冷たく」という投書を見たのは14日でした。

「83歳になる父が先日60年以上持ち続けた運転免許証を返納した。」で始まるこの投書を要約すると、「中学卒業後横浜にきて、廃品回収の事業所で働いた後、30過ぎてからは自ら事業を営み、母とともにトラックで町中を走り、家族を支えてくれた。雨の日も風の日も休まずにである。80歳を過ぎてからも「生涯現役」と頑張っていたが、周囲が不慮の事故を心配して免許返納を説得。大丈夫と言い張っていたのだが、皆の言葉に折れて孫娘とともに警察署に返納を申し出た。父にとって免許証の返納は、自らの人生の終わりを決断するに等しいことだったと思う。しかし、警察の窓口は事務的な取り扱いで、「運転経歴証明書を希望するなら手数料が必要です」と言われただけ。孫娘もその事務的対応に帰宅後、涙していた。人生の先輩に対するねぎらいの言葉や血の通った対応が感じられたなら世の中の温かさにつながるような気がする」ということ。

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今、要約してみて、どの言葉も外せないほど実に心を打つ投書でした。孫娘さんを泣かせるほどの冷たい対応は忙しかったからなのか、想像力の問題か…。

県警総務課の連絡担当の方に投書をお見せして、「窓口の方の資質にもよるとは思いますが、組織としても、免許返納に込められたこういった県民のお気持ちに配慮して、丁寧な対応を求めたい」という趣旨のことを伝えました。「神奈川新聞に載ったことですのですでに把握しているとは思いますが、対応を確認します」ということでした。

翌日に報告をくださり、「新聞掲載日の翌日には、各担当部署に、ねぎらいの言葉を添える等丁寧な対応を、という連絡をいれたところです」ということでした。

お父様のつらい経験を飲み込んで終わりではなく、発信された方があって、それをしっかり受け止めて対応がされている。そのことで今後すがすがしく返納を終えられる方が増えることでしょう。

一通の投書のもつ力を痛感した一件でした。

 


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