ウメ輪紋ウイルスの新たな感染確認。港北区鶴見区川崎市幸区は特に。ご報告をお願いします。
環境農政局農政部農業振興課からお知らせがありました。
横浜市及び川崎市の一部地域でのウメ等でウメ輪紋ウイルスの感染が確認されました。横浜市は鶴見区と港北区が該当します。
ウメ輪紋ウイルスは、ウメや桃などに感染する植物ウイルスで、国内では、2009年に東京都で初めて発生が確認された後、現在までに12都府県で発生が確認されています。本ウイルスに感染した植物は治療方法がなく、ウイルスの蔓延を防止するためには、感染した植物を廃棄して感染源を除去する必要があります。
海外では、このウイルスに感染した植物は、果実が成熟前に落下するなど大きな被害が発生しているとの報告があり、農林水産省では、国内でのまん延を防止するため、感染植物の発見と廃棄等を進めています。
本ウイルスはヒトや動物に感染することはなく、仮に感染している植物の果実を食べても健康に影響はありません。
昨年6月、港北区内の梅本で本ウイルスの感染が確認されたことから、周辺地域について調査を行ったところ、121園地221本の植物で感染を確認。
農林水産省は、本ウイルスの蔓延を防止するため、植物検疫法に基づくプラムポックスウイルスの緊急防除に関する省令を改正し、横浜市港北区及び鶴見区の一部地域を防除区域に指定。(2017年2月24日施行)
★横浜市港北区では樽町1~4丁目、と師岡町になります。
★横浜市鶴見区は…かなり広範囲です。
★川崎市幸区の一部です。
今後の対応としては引き続き農林水産省と連携し、感染植物が確認された地域等の調査を実施するとともに
感染植物等の廃棄を行う予定です。
ウメ等の植物で本ウイルスの感染が疑われる症状がある場合には、次の機関へご連絡ください。
神奈川県農業技術センター 病害虫防除部 電話 0463-58-0333(内線)391
農林水産省 横浜植物防疫所 国内検疫担当 電話 045-285-7135
感染確認の流れ
①所有者の方はウメ等の植物で写真のような症状に気づいたら上記へご連絡ください。
②職員が症状の確認にうかがい、感染が疑われる症例であればサンプル(葉を5枚程度)を採取します。
※所有者の方にサンプルの送付をお願いする場合もあります。
③農林水産省横浜植物防疫所がサンプルを検定します。
④ウメ輪紋ウイルスの感染が確認された場合、病気の蔓延を防止するため、感染植物等の廃棄処分(伐採、伐根)をお願いすることに
なります。
感染が確認された場合には、補償等ふくめ、県の方からご連絡がいくことになります。
港北区の梅の名勝への影響も心配です。これ以上感染が拡大しないことを祈ります。